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地方の国立大を「Fランク」呼ばわり!慶應卒の同級生を黙らせた“ある一言”

コラム

 収入や住まい、職業、家柄……さまざまな基準で、他者との優劣をつけたがるのは人間のサガ。露骨に誰かを見下してくる人はそう多くはありませんが、なかにはマウンティングが鼻につく人物がいるのも事実です。

見下す会社員

画像はイメージです(以下同じ)

“イイ奴”になってることを期待するも…

高校の同級生だったS山がまさにそんな奴でした。私が通っていたのは地方の公立進学校で、アイツは校内でも常に成績はトップクラス。それはスゴいと思いますが、テストでは周りが自分よりも点数が悪いのを知っているのに何点だったか聞いてきました」

 そう話すのは、大手通信会社に勤める畑山将臣さん(仮名・29歳)。本人は地元国立大に進学した後、就職で上京。それを機に首都圏在住の高校時代の友人たちと頻繁に会うようになったそうですが、いつしかS山さんも参加するようになったといいます。

「みんなで集まったときに撮った写真をSNSにアップした友人がいて『俺も行きたい!』って連絡があったんです。さすがに向こうもいいオトナだし、意外とイイ奴になってるんじゃないかなって期待を持っていたんですけど……」

地方国立大を「Fランク大」呼ばわり

飲み会

 S山さんは整った顔立ちで身長180センチを超すイケメン。仕立ての良さそうなスーツを着こなし、いかにもエリート若手ビジネスマンというオーラを放っていたとか。

 ところが、いざ話してみると彼の畑山さんをはじめとする旧友たちに対する態度は、高校時代とほとんど変わらなかったそうです。

「こちらの出身大学を知っているはずなのに、改めて尋ねてきて『そんな田舎のFランク大でよく東京の会社に就職できたな』と一言。ほかの友達が国立大だよってフォローしてくれたけど、『俺から見たらどっちも一緒だよ』ですからね。高校のときよりもタチが悪くなっていました」

「Fランク大(Fラン)」とは偏差値の低い大学の蔑称。ちなみにS山さんの出身大学は慶応大。内部進学ではない外部からの受験での合格は決して簡単なことではありません。本人が努力していたことは認めているそうですが、だからといって人を見下してもいいわけではありません。

 それでも社会人ということもあり、内心カチンと来ていても顔には出さないでやり過ごしていたそうです。しかし、3年前のある金曜日の夜、思いもよらぬ形に彼にギャフンと言わす機会が訪れます

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