車を買う必要ってある?カーリース、カーシェアリングと何が違うのか
「若者の車離れ」なんて言葉を聞くようになって久しいですが、いまあらためて「マイカー」に注目が集まっているのをご存知ですか? もちろんコロナ禍における非接触型の移動手段として、という側面もありますが、実はテレワークの普及により「郊外に住んでマイカーを持つ」という生活スタイルを考える人が増えてきているからです。
そのような背景の中、さまざまな「車の使い方」が登場し、注目を集めています。サブスクカーリース、カーシェアリング、なんて最近よく聞きますね。でも「本当にお得なのはいったい何なのよ?」「買ったほうが安いんじゃないの?」と、何を選んだら良いかわからない人も多いのではないでしょうか。
そんなあなたにピッタリな「車の使い方」がみつかるよう、その違いをご紹介します。
カーリース、カーシェア、購入の特徴
今回ご紹介する「車の使い方」は、カーリース、カーシェア、購入の3つです。まずは主な特徴を比べてみましょう。
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【カーリース】
契約期間:1~12年の年単位が一般的(月単位の短期リースもある)
料金体系:サブスク(月々定額)方式でリース料金を支払う
料金の例:新車なら月1.5万~2万円台/中古車なら月1万円以下も
車に必ず発生する費用:リース料金に含まれる
必要に応じて発生する費用:リース料金に含まれる場合もある(契約時にプランを選ぶ)
【カーシェア】
契約期間:1か月単位
料金体系:月会費(月1000円程度)に加え、利用した時間や走行距離に応じた料金
料金の例:24時間使った場合、1万円前後
車に必ず発生する費用:支払う必要がない
必要に応じて発生する費用:支払う必要はない(ガソリン代も不要)
【購入】
契約期間:なし
料金体系:現金一括/ローン払い
料金の例:新車なら100万~200万円/中古車なら50万円以下
車に必ず発生する費用:別途、自分で払う
必要に応じて発生する費用:別途、自分で払う
※料金の例は一般的な軽自動車の場合。
※車に必ず発生する費用は税金、自賠責保険、車検などを指す。
※必要に応じて発生する費用は任意保険、定期点検、消耗品の交換などを指す。
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これだけでは、どれが自分にピッタリの使い方なのか、分かりづらいですね。では、それぞれのポイントをズバリ解説しましょう。
「面倒くさがり」はカーリースを
カーリースの特徴は「車にかかる費用がすべてコミコミにできる!」です。車はとにかくお金がかかります。買うときも、そして買ってからも。買うときには、環境性能割(旧取得税)や重量税、自賠責保険、登録諸費用などがかかり、買ってからも、毎年4月の自動車税、2年ごとの車検、定期的な点検やメンテナンスなどいわゆる「維持費」がかかります。
「車の維持費って、結局いくらかかるの?」という質問を私もよく受けるのですが…車による、あるいは使い方による、としか答えられません。一応、ソニー損害保険の2017年の調査によれば、1か月あたりの自動車の維持費は「平均1万1800円」とあります(全国カーライフ実態調査)が、そのくらい複雑な仕組みになってしまっています。
カーリースでは、その複雑な維持費が明確です。任意保険や定期点検まで含まれているカーリースを選べば、あとは駐車場代とガソリン代だけ考えればOK!
例えるなら、家具付き賃貸マンションのような手軽さです。マンションを購入するとなると、固定資産税、家財、修繕費……なども十分に考えなければいけませんが、賃貸であればそれがない。カーリースはまさにそんな「明確さ」がウリです。