唐揚げブームが航空自衛隊にも。基地ごとの“独自レシピ”がうまそう
国道沿いやフードコート、スーパーの軒先などで唐揚げ店をよく見かける昨今。それもそのはず、空前絶後の唐揚げブームが到来しているというのだ。その舞台裏を追ってみた!
航空自衛隊も健康食として唐揚げを導入! その理由は
予想外の場所でも唐揚げブームが起きていた。航空自衛隊の基地等内で、毎月末フライデーの共通ランチメニューとして基地ごとのご当地唐揚げが提供されている。その名も「空自空上げ」(からあげ)。一体なぜなのか。
「健康的な食生活向上の一環として、航空自衛隊では平成27年から『航空自衛隊食育の日』を制定し、推進に取り組むことになったのがきっかけです」(防衛事務官給食係付主任・櫻井瑠佳氏)
そこで、「各基地等で入手可能」「比較的安価」「大量調理が可能」「隊員の嗜好に合致」などの条件から唐揚げを採用したのだという。
「鶏肉は高タンパクで心身の抗疲労効果に優れているという点でも、日々過酷なトレーニングを行う自衛官の健康増進に絶好の食材」(櫻井氏)
レシピや味つけは各基地の給食小隊スタッフが考案
現在のところ月1回の提供なので健康データは取れていないものの、隊員たちには大好評だとか。
「レシピや味つけは、各基地の給食小隊スタッフが考案しています。私が所属していた浜松基地では、三ケ日みかんの皮を粉状にして唐揚げ粉に混ぜたこともありました」(3等空佐給食係長・大城太吾氏)
狭山茶など、ご当地別のレシピは66種以上。残念ながら一般人は基地内で「空上げ」を食べられないが、浜松基地の唐揚げを参考にした缶詰めをネット上で購入できるほか、大湊・小松・静浜基地周辺の飲食店で食べることができるそうだ。航空自衛隊のHPに「空上げレシピ」が掲載されているため、興味がある人はチェックしてみよう。
<取材・文/週刊SPA!編集部>