「自粛で家事に目覚めた」同棲中の28歳が見つけたコロナ禍の光明
今年の春から日本全国でステイホームが続き、これを機に自宅での暮らしに工夫を凝らして、息苦しい自粛の日々を乗り越えようとした人も少なくないようです。不動産関係の会社で働く大村拓馬さん(仮名・28歳)もその一人。自粛中に起こった生活の変化について教えてもらいました。
掃除・洗濯は休日にまとめて
「コロナ以前は仕事から帰宅すると疲れが溜まっていて、家のことを考える余裕がなかったです。同棲を始めて3年になる彼女も夜遅いことが多く、平日の夕食は別々か外食で済ませるがほとんどでした。お互い平日はバタバタと忙しく、洗濯や掃除などの家事は休日にまとめてする生活でしたね」
仕事中心の生活が続いていた大村さんですが、4月から6月初旬まで自宅勤務を余儀なくされました。
「私の会社でもコロナの影響で、仕事のスタイルが大きく変わりました。人との接触を控えるように通達があり、これまでクライアント先で行っていた会議も全てオンラインに切り替わりました。それに加え、通勤時間もなくなったので、自由に使える時間が大幅に増えました」
今までは目につかなかったが…
自宅にいる時間が長くなると、室内の雑然とした風景が目につくようになったそうです。
「部屋を見渡すと、床に物を置いてあったりして、家の中が散らかっていることに気が付きました。なので、朝の時間を使って少しずつ部屋を掃除するようになりました。着なくなった洋服や読み終わった本はメリカリへ。部屋がだんだん整頓されていくのが嬉しくて、家事も楽しくなってきました」
もともと几帳面な性格だった大村さんは、そこから「片付けエンジン」がかかったようです。
「時間は膨大にあったので、いたるところを掃除するようになりました。洗濯槽をクリーナーで洗浄したり、電子レンジの中を拭いたり、エアコンのフィルターを清掃したり。面倒で手がつけられなかった場所を一気にキレイにしました。ゴールデンウィークが終わると、家中がピカピカになっていて、彼女にとても喜ばれました」