「世界で最も革新的な企業」セールスフォース、何を売ってる会社?
世界各国でCRM(顧客管理)やSFA(営業支援)を中心としたサービスを展開する米国salesforce.comの日本法人「セールスフォース・ドットコム」
「世界で最も革新的な企業」として急成長
米国本社salesforce.comは、1999年3月に創業され、米国『フォーブス』誌の選ぶ「世界で最も革新的な企業」リストにおいて、2011年の同リスト発表以来、4年連続の1位獲得。
2015、2016年こそ、イーロン・マスクが創業した電気自動車専門メーカー、テスラ・モーターズにその座を譲ったものの、翌年すぐ1位に返り咲くなど圧倒的な存在感を示しています。
しかし、5月30日に発表された最新2018年ランキングでは、クラウド型ITサービス管理プラットフォームなどを提供する初登場の米「サービスナウ」(ServiceNow)がトップ、2位にはクラウドベースの財務・人事管理ソリューションを提供する米「ワークデイ」(Workday)、salesforce.comは3位となっています。
salesforce.comの日本法人は2000年4月に設立と比較的早いタイミングで日本にも進出を果たしています。
2012年時点での利用企業数は世界10万社以上、日本国内における正確な導入企業数などは公表されていないものの、’09年時点で2200社、’12年時点で5000社を超えていた模様で、現在も導入数を順調に伸ばしていることが推測されます。
また、その利用顧客も経済産業省や日本郵政といった官公庁系から、トヨタ自動車や、みずほフィナンシャルグループといった大企業、中小企業やスタートアップに至るまで、規模・業種を問わず多岐にわたっており、国内外を通じて、業界を代表する企業と言えます。
セールスフォース・ドットコム、直近の決算
5月30日の官報に掲載した第18期決算公告(2018年1月31日現在)によれば、当期純利益は10億6800万円(前年同期は5億1300万円)、累積の利益や損失の指標となる利益剰余金は10億6800万円(前年同期は41億5000万円)でした。
さて、セールフォース・ドットコムといえば、前述の通り、CRMやSFAサービスのリーディングカンパニーです。
もっとも成功している、SaaS(サース、Software as a Service)型ソリューション提供企業のひとつと言っても過言ではありません。また、現在はPaaS(パース、Platform as a service)領域でも業績を拡大しています。