片道1時間半かけても「実家暮らしを選ぶ」24歳男の電車通勤術
都内で1人暮らしをする場合、家賃は手取りの3分の1が目安と言われています。それでも光熱費、水道料金など必要最低限の出費はどうしても避けられません。そのため、まずは実家から通勤することを選ぶ堅実な人も少なくないといいます。
職場は実家から片道1時間半
「30歳までには実家を出たいとは考えていて、今は自活する資金を貯めている途中です。彼女もいないし、実家暮らしで困るようなことはないです」
そう語るのは、都内のIT系情報サービス会社で働いている梶本豊(仮名・24歳)さん。埼玉県にある実家から片道1時間半かけて、勤務先まで通っています。
「困るのは飲み会の時くらいですね。終電が早いので終電を逃してしまったら、漫画喫茶に泊まります。当初は仕事関係の勉強しようと思って、自己啓発や英会話の本を読んでみたのですが、全然頭に入らない。正直、家でギリギリまで寝ていたいというのが本音です」
とはいえ、疲労困憊で帰っても暖かい夕飯が用意してあり、身の回りの家事も母親がしてくれるため、実家のメリットを日々感じているそうです。
各駅停車と急行をうまく乗り換えて
「やっかいなのが自宅の最寄り駅から家まで徒歩で20分ほどかかること。路線バスも通っていないので、普段は自転車で向かってますが、疲れているときは迷わずタクシーを使います。あとは最寄り駅が各駅停車しか停まらない。朝の通勤時は急行待ちで、余計に時間がかってしまいます」
そこで梶本さんは最寄駅から各駅停車に乗り、急行が停まる駅で途中下車し、都心にある終点により早く到着する急行や快速を待つようになったとか。
「急行は当然混んでいるのですが、車両によってはギリギリ座れる可能性も残っています。何度か試行錯誤を繰り返すうちに、ラッシュ時でも比較的空いている車両を発見したんです!」
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