痴漢に遭った女性に駅員が発した「まさかの一言」。OL3人の被害体験談
サラリーマンの遠距離通勤の苦労といえば、満員電車に長時間乗らねばならないこと。コロナの影響でリモートで働くようになった人も一定数いるかもしれませんが、通勤ラッシュに劇的な改善があったかといえば、そうでもないはずです。
女性にとっては、痴漢への遭遇率が高まるというのも、悩みの種でしょう。痴漢被害は、午前7〜9時に全体件数の約30%が集中しており、さらには70%以上が電車内または駅構内で起こっているのだとか(警視庁 平成29年)。実際に痴漢に遭った女性たちの体験談を集めました。
深夜の電車で眠ってしまった結果……
「その時は何が起こったのか、すぐに理解できませんでした……」と語ってくれたのは、片道約2時間かけて通勤する大倉愛美さん(仮名・23歳)。
「毎日4時間も電車に揺られると疲れが溜まって、帰りの電車で座れるとつい寝てしまうんです。痴漢に遭ったのは、部署の飲み会で帰りが遅くなった日のこと。帰路も半ばを過ぎると空き始めるので、席に着いた私はやはり寝入ってしまいました。
首を前に倒した状態で眠っていたのですが、ふと目がさめると私の視界には男性の手が……。しかも、私の胸をさわさわと触っているんです。血の気がサーっと引きましたね」
それは恐ろしい……。どうやって対処したのですか?
「とりあえず、頭を動かさずに目だけで周囲を確認したところ、乗客はもう誰もいなくて助けを求めることもできません。騒いで相手に激昂されるのが怖かったので、姿勢を変えないまま、徐々に男性と反対方向にずれていき、最初に止まった駅で素早く車両を変えました。
この1件があってから職場の近くに引っ越したいと思うようになったものの、親の反対もあり、まだしばらくは叶いそうもないとか。「夜の電車では絶対に寝ない」と決め、自分の身を守るようにしているそうです。