月収2万円の25歳「養ってくれる人をSNSで募集」する生き方
稼げど稼げど、暮らしはラクにならざる時代。もはや自分の力だけで生きていくのは限界が来ているのかもしれない。
そんな中「余ったお金や資産を分け合う」「お金があるところから引っ張る」という“他人のお金任せ”な新潮流が誕生。新たな時代を生き抜く術を紹介する!
生活の8割をフォロワーに養われている
4か月前にバイトをクビになって以来、「絶対に働かないで生きる」と決意したというだーいしさん。「次世代ニート」を標榜し、ツイッターのフォロワー数は700弱と少ないながらも、食費や家賃をフォロワーに養われる生活を送る。
「制約がなければ面白くないと思い、自分でカネを払わず人に出してもらうことを条件にして、ニート生活を発信し始めました。食事は『誰か奢ってください』とツイートしてごちそうになり、家賃はシェアハウスの掃除や電話番をやる代わりにタダで住んでいます。現金収入はたまに入る声優のバイトのギャラ2万円くらいですね」
“レンタルニート”と題し、できることならなんでもするサービスを告知したのが、活動の発端だ。
「翌日には神奈川県の50代の女性から草むしりの依頼がきたんですよ。過去にツイートした僕の悩みに共感してフォローしてくれたみたいです。その案件を1つ目の実績にして、信頼を積みました」
わらしべ長者企画でiMacをゲット
その後、売り子、写真モデル、飲みの相手、ゲイバーへの同行、セミナー講師など、1か月で15件を受注。それらの対価として食事や宿泊をさせてもらい、その間には思わぬ品までゲットした。
「最初は労働の対価としてお金をもらってましたが、最新のMacBook獲得を目指しニートの3時間を交換するというわらしべ長者企画をしていたら『余っているので』と3時間もたたずにいきなりiMacをもらいました。余ることなんてあるの!? と、驚きましたよ(笑)」
順風満帆のようだが、当初は試行錯誤していたという。
「発信しようにも、自分にどんな価値があるか悩みました。手当たり次第やるうちに、自分自身に価値などなく、相手が求める価値を与えるしかないと痛感しました」