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「幸楽苑×かつや」夢のコラボ。実現した共同開発メニューとは?

暮らし

 株式会社幸楽苑ホールディングス(以下幸楽苑)が運営する、ラーメンチェーン大手の「幸楽苑」。

 一時期は、看板商品だった「290円ラーメン」の値上げやラーメンへの異物混入などにより、精彩を欠く時期が続いたが、2018年には「新幸楽苑」の戦略を打ち出し、ラーメン以外の業態との提携やフランチャイズ展開、働き方改革への着手によって、業績は再び上向きとなった。

幸楽苑

12月11日に行われた幸楽苑×かつやのイベント

 2019年9月には、とんかつ・かつ丼チェーンの「かつや」を運営するアークランドサービスホールディングス株式会社(以下アークランド)との業務提携を発表。去る12月11日には「幸楽苑×アークランド新商品発表会」が行われ、両社の業務提携の取り組みによって開発されたコラボレーションメニューがお披露目された。

外食産業の新しいトレンドを創りたい

 幸楽苑は1954年、福島県会津若松市に開業した「味よし食堂」が始まり。1967年に今の名称である「幸楽苑」へと改めて以来、らーめんとギョーザの専門店として半世紀以上にわたって親しまれてきた。

 現在では、グループ全体で国内514店舗を展開するまでに拡大しており、年間で延べ5700万人がお店に訪れるという。

幸楽苑

幸楽苑の新井田昇氏

 同社代表取締役社長の新井田昇氏は「今回のアークランドと共同開発した新商品は、3か月前の9月に業務提携した中での取り組みのひとつ。お互い培ってきた知見やアイディアを結集し、新しい商品を世に出すことはもちろん、ひいては外食産業のあり方を共に考え、新しい業界のトレンドを創っていきたい」と抱負を述べた。

 9月の業務提携を発表後、取り組みとしてはアークランド運営のからあげ専門店「からやま」とFC(フランチャイズ)契約を結ぶことによる出店や「幸楽苑」「かつや」「からやま」の3つの店舗共同で使える共通割引券の配布など、両社の運営する店舗に送客し合う施策を行ってきた。

コラボ商品「かつや監修ソースカツ丼」

幸楽苑

かつや監修ソースカツ丼

 その取り組みの第三弾として、今回のコラボレーションメニューの発表に至ったわけだ。

「『かつや監修ソースカツ丼』は、我々の創業の地である会津若松市のご当地グルメであり、今回かつやに監修いただいて待望の商品化を実現できたのは嬉しい限り。秘伝のタレとサクサク食感の豚カツを楽しめる内容となっている。今後も、社内協議を重ねながら、お客様に喜ばれる新商品を開発していきたい」(新井田氏)

 たっぷりかかったタレに、豚カツ2枚がご飯の上にのせられているボリューミーな一品だ。ラーメンのほかにもう一品、サイドメニューとして注文するには相性が良さそうだ。こちらは、12月25日まで期間限定での発売となるという。

 そのほか、コラボレーションメニューとは別に、幸楽苑は25日までの限定メニューで「ローストビーフ入り牛骨らーめん」を販売する。牛骨から取ったダシが効くクリーミーなスープと、柔らかいローストビーフを堪能できる商品となっている。

幸楽苑

ローストビーフ入り牛骨らーめん

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