忘年会のカラオケで血まみれに…酒癖の悪い同期の事件簿
師走になると世間はすっかり忘年会シーズン。友人や職場の人とお酒を飲み交わす機会が増えることでしょう。しかし調子に乗って飲み過ぎてしまうと、恥ずかしい一面をさらけ出すことになってしまいます。
激しい動きで天井のライトが割れる
IT企業でコンテンツ企画を担当する田村志織さん(仮名・26歳)は「あの夜の光景は今でも昨日のことのように鮮明に覚えています」と語ります。
「気心の知れた職場の同期4人で飲んでいました。毎年、年末になると忘年会と称して、仕事終わりから飲み始め、毎回カラオケに行くというのが定番になっていました。『明日のことなんて気にせずに、今が楽しければいい』という学生時代のような自由な時間を満喫していたのに……」
志織さんは険しい顔を見せながら当時の状況を振り返ってくれました。深夜12時すぎ。志織さんたちは渋谷のカラオケ店に入ったそうです。すでにお酒は十分に回っており、一様にテンションが高かったとか。
「全員が相当酔っているところで、お調子者のAがテーブルの上でブルーハーツを歌いながら、激しく踊っていたんです。『危ないな』と思っていたら、案の定、彼の腕が天井の照明に当たって粉々に割れたんですよ。ライトの破片が刺さって、二の腕から血が滴り落ちていました」
部屋に1人足りない…
「焦った私は、Aの止血作業に追われていました。床やテーブルにガラスの破片が散らばり、先ほどまでのお祭り騒ぎから一転して、みな冷静になっていました」
すぐにでも帰りたくなるような状況ですが、ここからさらに一波乱が……。
「照明が割れたことに気を取られていましたが、ふと気づくと部屋に1人足りない。普段は大人しくてしっかり者のBがいないんです。不思議なことに荷物と靴だけは部屋に残されていました……」
一難去ってまた一難。いったい彼の行方はどこへやら……。無事を祈る志織さんのスマホに失踪中のBからの連絡がありました。