10人中3人の若者が「成人式に出たくない」20代の本音とは?
2020年の「成人の日」は1月13日。民法改正で成人の年齢が18歳に引き下げられることが決定してから、初めての成人式となります(施行は2022年)。
毎年、各地域で当たり前のように行われる成人式ですが、昨今は「出席したくない」「面倒くさい」と考える若者も一定数存在するようです。今回はそんな若者2人に話を聞いてみました。
3割の若者が「成人式に出席したくない」
日本財団が2019年1月に発表した「第7回18歳意識調査」によると、全国の17~19歳男女800人のうち、29.4%が「成人式に出席したくない」と回答。およそ3割が出席したくないと考えていることになります。
また、きもの・和装業界誌『ステータスマーケティング』を発刊する有限会社きものと宝飾社が2018年に行った「平成30年成人式参加率全国平均推定値」では、地域性はあるものの、成人式参加率は平均で6割でした。
地域別の参加率では、北海道富良野市(72.0%)、愛媛県松山市(73.2%)など地方のほうが平均よりも参加率が高く、東京都調布市(54.3%)、東京都多摩市(56.8%)、京都府京都市(50.5%)などの都市部は平均以下の水準となっています。
「成人式に出席したことを後悔」若者の声
「テレビで頭の悪そうな若者がイキっている姿を見るのが嫌だった」
そう語るのは8年前に成人を迎えた男性、達也さん(仮名・28歳)。
達也さんは北関東の某県の生まれ。高校を卒業すると同時に上京、現在はマスコミに勤務しています。進学、就職先ともに都内の大学、企業を選びました。
「地元の成人式がテレビでもたまに取り上げられる“荒れる成人式”でした。ここ数年は手荷物検査や入場制限などで警備も厳しくなっていますが、いまだに騒いで問題を起こす人たちがいる。事前にお達しが届いたのですが、その時点で参加する気が失せてしまいましたね」
成人式に出ない意思を一度は固めた達也さん。しかし、両親から「親戚や近所に何を言われるかわからない」と引き止めがあり、渋々出席を決めました。
「会場では警備員が飲酒者のチェックをしていましたが、結局、そこまで厳密ではない。どう見てもお酒を飲んでいる地元のヤンキーみたいな人たちも、その場限りは真面目に振る舞って会場に入っていました。そもそも金髪で袴姿という時点で不安でしたが、案の定、ずっとヤジを飛ばしていました……」