「若者は野心がない」はウソ!10~20代の意識調査は意外な結果に
若手起業家は減少傾向にあると言われていますが、20代の起業家の活躍をネットニュースで見かけることもしばしば。
実際のところ、若い世代は起業に対してどんな思いをいだいているのでしょうか? 15~26歳の男女を対象に「Staurup Times(スタートアップタイムズ)」は「若年層の起業、ならびに起業家に対する意識調査」を実施しました。
10人に1人は「いつかは起業してみたい」
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Q.いつかは起業してみたいと思いますか?
【全体】
思う 13.6%
思わない 41.4%
どちらとも言えない 45%
【女性】
思う 11.6%
思わない 33.2%
どちらとも言えない 55.2%
【男性】
思う 15.6%
思わない 49.6%
どちらとも言えない 34.8%
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アンケートでは、「起業してみたい」という意見は13.6%という結果になりました。一般的に起業はリスクが高いと思われがちですが、若者は意外にも積極的な姿勢です。
男女の回答を比べてみると、男性のほうが「起業したいと思う」「起業したいと思わない」のどちらかを選んだ比率が高く、チャレンジしたいという熱意を持った人と、安定を求める冷静さを持った人に分かれるようです。
一方で女性は「どちらとも言えない」の比率が高く、自身の将来を決めつけない柔軟さがあると言えそうです。
起業への積極性1位「和歌山県」のナゼ
都道府県別に、起業に対する積極性得点の平均値(※)を算出し、ランキングにしました。
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■都道府県別 起業に対する積極性得点の平均値
1位:和歌山県 スコア4
2位:広島県 スコア3.67
3位:岩手県 スコア3.6
4位:群馬県 スコア3.5
5位:岐阜県 スコア3.5
6位:山口県 スコア3.5
7位:静岡県 スコア3.5
8位:宮城県 スコア3.29
9位:青森県 スコア3.22
10位:新潟県 スコア3.14
※「全くそう思わない」1点、「そう思わない」2点、「あまりそう思わない」3点、「少しそう思う」4点、「そう思う」5点、「非常にそう思う」6点として、各県ごとに平均値を算出
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1位の和歌山県は、人口100人あたりの自営業者数が1位であり、身近に自ら起業する人を見ている影響が大きいのでしょう。和歌山県はパナソニック創業者の松下幸之助の故郷でもあります。
2位の広島県は、広島県知事の湯崎英彦氏自身が創業支援に対して積極的ということもあり、若年層の起業意識の向上にも繋がっているといえます。
3位の岩手県でも、復興に関連して起業への積極的な取り組みがなされています。育った環境や、地域の創業支援への取り組みが、若年層の「起業への意欲」をかき立てているようです。