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見知らぬ相手から怒鳴り声の間違い電話。若手社員がとった対応は?

学び

 ビジネスにおいては電話もメールも相手の地位、自分との関係性などよって言葉遣いを含めた対応が異なってきます。

メール

※画像はイメージです(以下同じ)

 しかし、相手が自分よりも立場が弱いからといって威圧的な態度を取るのはNG。なかにはパワハラと認定されるようなケースもあるでしょう。

電話に出ると、いきなり怒鳴られた!

 大学病院で医療事務として働く神代直輝さん(仮名・29歳)は、子供のころから誰かに対して激しい怒りを覚えることはほとんどなかったとか。そんな人が初めて感情を露わにした出来事があったそうです。一体、何があったのでしょうか?

「何年か前の話ですが、その日は夜勤明けでした。あまりに疲れていたからシャワーも浴びずにそのままベッドで横になったのですが、すぐに電話の着信音で起こされたんです。登録されてない番号だったので誰かなと思って出ると、『○○社のタナカだが、頼んでいた見積書送ってきてねぇじゃねぇか! 今すぐさっさと送れ、分かったな!』といきなり怒鳴られたんです」

 会社の名前もタナカという担当者にもまったく聞き覚えがなく、間違い電話だと思ったそうですが、相手は一方的にまくしたてると神代さんに説明する間も与えず、そのままガチャ切りしてしまったといいます。

「でも、余程疲れていたのか電話が切れると睡魔に襲われ、何事もなかったかのように再び寝てしまいました(笑)。けど、どのくらい時間が経ったかは知りませんが、再び着信音が鳴って起こされたんです」

間違い電話に気づいても逆ギレされる始末

スマホ 電話

 今度は名前すら名乗らなかったそうですが、声を聞いてタナカからの電話だと気づきます。

 しかも、先程よりも明らかに怒っている様子で、「俺はすぐ送れと言ったよな。下請けの分際で舐めてんのか、お前は!」と一瞬耳を離してしまうほどの大声で怒鳴られたそうです。

「こちらに口を挟む隙を与えず、しばらく怒り続けていました。途中で『二度と仕事を回さないかなら』などと言っていたから下請け会社の担当者の番号と間違えたんだと思います。『お前みたいな無能は』とか誹謗中傷のオンパレードで聞くに堪えない内容でした」

 喋り疲れたのかタナカがひと息つく瞬間があり、神代さんはそこでようやく自分の名前を名乗り、間違い電話であることを指摘。

 ところが、タナカは「ああっ? お前、××社の△△じゃないのか? だったらさっさと言えや、クソ野郎が!」と謝罪などは一切なく、それどころか悪いのは神代さんと言わんばかりに汚い言葉に罵ってきたのです。

「あまりに失礼な態度だったので冷静にそれを指摘しましたが、態度を改めるどころかまた暴言を吐かれました。それでこの会話は録音していると伝え、『この件は後ほど御社に連絡させていただきます。○○社のタナカさん』といって電話を切りました。まあ、録音っていうのはウソで相手をビビらすために言っただけなんですけどね(笑)」

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