99%が知らないブロックチェーンの脅威。労働者は不要になる!?
「人生100年時代」と言われる現在。将来の生活に備えて、今はまだ20代のビジネスマンも何か準備をする必要がある。
あなたが非正規雇用だったり、病気や親の介護で会社を辞めざるを得ないとき、今ならまだ社会保障制度に守ってもらえるが、その財源もいつまで続くかわからないのが現実だ。今こそ組織に頼らず、個人が自ら稼ぐ方法が求められようとしている。
30万部のベストセラーになった『働かないで年収5160万円稼ぐ方法』(アスコム)の著者である川島和正氏が、来るべき時代の流れについて解説した(以下、新刊『お金儲け2.0』より川島氏、寄稿)。
労働者が必要とされなくなる未来
最近、新聞でも雑誌でもテレビでもインターネットでも、AI、ブロックチェーン、ビッグデータ、IoTといった言葉を見たり聞いたりする機会が増えています。これらは今後、インターネットや携帯電話のように、人々の生活を変えていく技術であるため話題になっているのです。
そして、たいていの記事では、生活が便利になる明るい未来が紹介されています。たとえば、AIがまるでコンシェルジュのように動いてくれて便利だとか、Airbnb(エアビーアンドビー)やUber(ウーバー)を使うと、宿泊や移動が安くて便利になると紹介されているのです。
そして実際に、これらを使うと便利になるのは事実なのですが、その反面、雇用は失われてしまいます。なぜかというと、各種作業をこれらのシステムがやるようになると、労働者は不要になるからです。すでにこの流れは進んでいて、誰にでもできるような単純作業から、世界最高レベルの頭脳を必要とする仕事まで、世の中は着々とシステム化されています。
たとえば、レストランのウェイトレスの数は注文端末の普及で減る一方です。ゴールドマン・サックスのトレーダーだって、すでに90%以上AIに置き換わっています。また、車のシェアリングサービスが始まったことにより、自動車業界の雇用は今後減っていきます。スマートフォン決済や仮想通貨決済が普及することにより、金融業界の雇用も減っていきます。
このほか、例を挙げるときりがありませんが、今の時代に便利な新サービスが登場するということは、すなわち雇用を減らすことにつながるのです。
99%が知らないブロックチェーンの脅威
本書の趣旨から外れますので、1つひとつの最新技術について詳細は述べません。しかし、ブロックチェーン革命は、インターネット革命と同じくらいの大きなインパクトをもたらしますので、これについては少し解説しておきます。
ブロックチェーンについては今のところ、まだ実用化が進んでいません。そして、ほとんどの人は、ブロックチェーンとはいったい何なのかわかっていません。しかし、これは99%の人の予想をはるかに上回るほど、本当に驚異的な技術です。何が驚異的かというと、ブロックチェーン技術を使うと、管理者不在でも自立して動いていけるシステムを作れるからです。
現在、システムを動かしている会社では、たくさんの人が働いています。なぜかというと、基本的なことをシステムが自動的にやっていたとしても、サポートやトラブル解決、メンテナンスなどは人間がする必要があるからです。Airbnb やUber、出会い系アプリなどで、人と人とがマッチングできるようになったとはいえ、規約違反やトラブルについては、裏で人間がチェックして対応しているわけです。
しかし、ブロックチェーン技術が本格活用されるようになると、システム管理者抜きで個人と個人が直接つながって、やり取りできるようになります。記録に残るお金のやり取りと、記録に残る相互評価をブロックチェーン上でできるようになるため、そこに管理者は必要とされなくなるのです。