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炎上やストーカー予防にも…出勤不要の「次世代型オフィス」

ビジネス

 クラウドファンディングの登場で資金調達の選択肢が増えたり、コワーキングスペースやシェアオフィス、バーチャルオフィスのような起業を支援するサービスが増加したりと、起業環境の改善が進んでいます。

 しかし、サービスの選択肢が増えた分、どれを選ぶか迷う方もいるのではないでしょうか。全国30か所でバーチャルオフィスを提供する「ワンストップビジネスセンター」の土本真也氏は、こう語ります。

「たとえばフリーランスとして客先で働くワークスタイルなら、自分でワークスペースを確保する必要はありません。であればリーズナブルなバーチャルオフィスの利用がおすすめです」

社長

ワンストップビジネスセンターを運営する株式会社MOOR代表取締役の土本真也氏

バーチャルオフィスのお値段は?

 バーチャルオフィスとは仮想空間をオフィスとし、社員がそこに集まるというもの。一体感や気軽な会話が促され、リモートワークよりも便利なサービスとして支持されています。一般的には「住所貸し」がメインですが、同社では商談や打ち合わせができるリアルな会議室も設置。

「会員であれば、1時間1000円で会議室を利用できます。コーヒー2杯分の値段で個室を確保できるので、喫茶店での打ち合わせより使い勝手がよいと喜ばれてます。長机とパイプ椅子といった貸し会議室の殺風景なイメージとは一線を画すよう、内装には少しこだわっています」

 自身が家具ビジネスで起業した経緯から、落ち着く空間つくりや演出にこだわり、センスのよい内装を売りに、サロン、占い、コンサルといったスモールビジネスをする女性会員から特に好評を得ているそうです。

土地柄と起業内容に関係あり

会議室

落ち着いた雰囲気をコーディネートで演出する。写真は飯田橋店の会議室

 全国30か所でサービスを提供する、ワンストップビジネスセンター。店舗を増やす過程で、エリアと起業内容に関連性が見えてきたといいます。

「たとえば渋谷のバーチャルオフィスは、IT系の起業家の方が多く利用しています。麹町は士業系など堅い感じの仕事の方が多い。秋葉原はSEやギーク系の仕事をする人が好んで利用してます。意外な発見だったのが上野で、北関東在住の人がよく利用されてます。電車でアクセスしやすい東京のアドレスというのが理由なのでしょう」

 また、全国的に見ると特に福岡の起業熱が高いと感じるそうです。

「自治体が起業を後押ししていることもあり、すごく起業が盛り上がっていると感じます。実際、うちの会員数もすごく伸びてます」

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