「10連休なんていらない!」非正規雇用者の嘆きの声に思わず納得?
2019年のゴールデンウィーク(GW)は10連休になる。政府は5月の新天皇陛下の即位や改元にともなって、5月1日が祝日になり、祝日に挟まれた5月2日も「国民の休日」となることを発表した。
10連休中の外出先としては、自宅近くでゆっくりショッピングしたり、せっかくの機会だからと海外旅行や、テーマパークなどに繰り出する人も多いだろう。
筆者の知人にも「この期間で海外旅行を満喫する」という人もいる。だが、必ずしも喜びの声だけではない様子。
めでたいはずの「GW10連休」に嘆く声
旅行サイト大手エクスペディア・ジャパンの調査によると、春の10連休を「うれしくない」と答えた人は46%とほぼ半数だった(20代~50代の社会人経験のある男女400人、2018年11月5日)。大型連休に対する不満を口にする人も多いのだ。
「もう、最悪です。なんで10連休なんて。そんなに休みいらなくないかなぁ」
そう嘆くのは、フリーターの横田龍さん(22歳・仮名)。彼は現在、スマホアプリを制作する会社でアルバイトをしている。この会社は、GWは10日間まるまる休みとのこと、うらやましい限りです。
「正社員、契約社員は月給制だからいいけど、僕は時給のアルバイト。10日間も休まれたら、カネが続かないんです。今の時給は1200円で、1日8時間勤務を週に5日、社員と変わらない労働時間で働いています」
約10万円の収入ダウン…
アルバイトの日給は9600円という横田さんだが、「それが10日分なくなると思うと……6月の貧困生活を考えると今から頭が痛くなります」と嘆く。
「社員たちは『GW、することねー!』とか『家族サービスしてやるか』など口々に話しています。それを聞いて内心、『ふざけんな』と思います。
たとえすることなくったって、給料は減らないじゃないですか。僕は収入が減って、したいことがあってもできない状況なのに……」
横田さんは、時給から換算した単純計算で「おおよそ月平均で約21万円稼いでいる」と言う。それが10日なくなってしまうとなると、約11万円まで給料が下がってしまう。確かにこれはかなり痛いです……。