「映画鑑賞、読書。ありきたりな趣味はNG?」就活の噂5つを検証した
空前の売り手市場と言われる今年の就活戦線。そんななか、朝日新聞社が公式Facebookで「朝日新聞社の採用関連イベントには、黒や濃紺のリクルートスーツで来ていただく必要はありません」と呼びかけたことが、話題に。
そもそも就活には「インターンには必ず行くべき」「履歴書は手書きでないとNG」など多数の噂がある。果たしてこれらは本当に守ったほうがいいのか?
就活にまつわる噂の真偽を聞いてみた!
「キャリタス就活」を運営している株式会社ディスコのキャリタス リサーチ研究員の松本あゆみさんに話を聞きました。
――今回は就活に関するさまざまな噂について真実を聞きたいと思います。まず1つ目にインターンに参加すると、選考が有利になるのでしょうか?
松本あゆみ(以下、松本):そもそも、ここ1~2年でどの企業もインターンシップに力を入れていて、とりわけ今年は売り手市場ということもあり、半月かけてじっくり学生の実力を計るというよりは、1、2日で完結するの会社説明会 のようなものも増えています。
そんななか就活生は「とりあえずインターンには行ったほうがよさそう」程度の認識だと危ないかもしれません。
――その認識が危ないのは、なぜでしょうか?
松本:そういう人のなかには、事前にしっかり準備をせず、慌てて、数十社のインターンを受けたが、結果として「何も頭に残らなかった」という人も少なくありません。
まだはっきりと志望企業を定められていない人も、インターンを業界研究や企業研究のためと設定し、どんな目的意識を持って参加するか考えたほうがいいかもしれません。
――2つ目にFacebookなどで志望業界や企業について「意識の高い」コメントをすると、選考が有利になるのでしょうか?
松本:これに関しては、志望する業界や企業によって、必要な自己ブランディングは異なるというのが正しいと思います。
たとえばベンチャー企業への就職を希望しているなら、SNS上の繋がりがきっかけで、実際にその企業に採用されることもあったりします。
その一方で、数百人規模の採用をする大手企業がSNSチェックしているとは考えにくいです。面接やペーパーテストの結果のほうがよほど重要ですし、むしろ気をつけたいのは、内定時のネガティブチェックですね。
――ネガティブチェックとは?
松本:面接のときは「御社が第一志望です」と言っていたのに、SNSでは別の会社を「第一志望」とつぶやいて嘘がばれたり、「人事の誰々さんに会った」などとSNSで発信していると「口が軽そう(入社後も、社外秘情報を発信されるかも)」だと思われてしまいます。
企業にとっては、そういうネガティブな要素があると採用を躊躇したくなるので、不用意な発言は避けておくべきでしょう。