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オリエンタルランドでパワハラ訴訟。非正規社員からは悲痛な声が続々

ビジネス

正社員「業務量が少なすぎる」

 一方で、かなりの好待遇といえる正社員はどう考えているのでしょうか。

「社員に対して業務量が少なすぎる。ある意味、仕事は楽である。早朝出勤や深夜残業が多いが、それを除けば基本は楽な会社。よって、新しい事にチャレンジする人間には酷な会社。休まず、遅れず、仕事せず。これを好む人には最良の会社。なので、常に前向きで挑むひとにとって、マッチングは悪い」(技術関連職/40代前半男性/正社員/830万円/2016年度)

 昇給もない、現場では人が倒れる、そんな過酷な契約社員の方たちがおかれた環境とは対照的です。現場の契約社員達は仕事にやりがいを感じているが、過酷な環境に疲弊している、正社員の側ではやりがいのなさ、仕事量の少なさといった問題があるのかもしれません。

 もちろん一部のデータのみで断言することはできませんが、こうして実際の社員の声を見てみると、オリエンタルランドではなんとも皮肉な構図が出来上がっているようです。女性社員がオリエンタルランドを訴えた背景には、こうしたいびつな正社員と契約社員の関係性があるのかもしれません。

 2人の女性社員がオリエンタルランドに対して行った訴訟は、まだ第一回口頭弁論を終えたばかり。裁判を通して、こうしたオリエンタルランドの闇が白日の下となるのか、今後の動向に注目が集まりそうです。

<TEXT/小林たかし データ/キャリコネ(運営:グローバルウェイ)>

フリーランスのライター、主にweb媒体を中心に様々な分野で執筆を手掛ける。守備範囲は広いがとりわけ、変なもの、ことに関する興味が強い。最近の目標はヘビトンボを食べてみること。

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