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吉本実憂、アイドル活動を振り返る「実はあまり得意ではなかった」

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 映画『罪の余白』、ドラマ「表参道高校合唱部!」「クズの本懐」などで果敢に難しい役柄に挑んできた吉本実憂(21)さん

 現在公開中の最新主演作『レディ in ホワイト』で、最悪な上司のもとで働くことになった、敬語を使えず、指示にも従わない新卒社員の彩花を演じて強烈な個性を放っています。

 最初は彩花のことを掴めなかったと振り返る本作についてはもちろん、2017年9月まで所属していたガールズユニット「次世代ユニットX21」のこと、現在のリフレッシュ法など、吉本さん自身に迫りました。

最初は彩花になることができなかった

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――本作は“クズ新人vsゲス上司の仁義なき戦い”と謳われていますが、彩花は相当インパクトの強い役柄ですね。

吉本実憂(以下、吉本):脚本を読んだ時点では、そんなに破天荒な印象はなかったんです。大塚(祐吉)監督の演出によって、とてもカラフルな作品に仕上がったと思っています。ただ、最初のうちは彩花が自分に入ってこなくて。

 現場に入る前にリハーサル期間が4日間ほどあったのが救いでしたが、最初は大変でした。彩花が発する言葉の意味とか、なぜこういう人になったのかというのは理解してるんですけど、なぜか彩花になれないんですよね。どうしようと。

――どう乗り越えたのですか?

吉本:3日目までは本当にどよんとした気持ちでした。4日目のお昼ご飯のときに、監督が「彩花がちゃんと役として成立して、物語の中で生きることができたら実憂の力。もしできなかったら、それは俺のせいだ」と言ってくれたんです。

 大塚監督のことは、すごく難しい役を演じた『罪の余白』(’15)でもお世話になって、本当に信頼しています。そんな監督の言葉に、背負っていたいろんなプレッシャーなんかが全部取り払われて、彩花が下りてきたんです。監督のひと言のおかげで、彩花として生きることができました。

――彩花を演じきってみて、彼女のどんなところが好きですか?

吉本:とても正直ではっきり言うところです。彩花は思ったことを頭に通さずにすぐに口に出してしまうような性格で、そのことによって過去に仲間外れになった経験もあります。でも、彩花は正しいことを言っているし、実力もある。周囲の人は、最初は嫌いから入るかもしれないけれど、次は脅威になっていく存在だと思います。

 あんなにはっきり物事を言えたらどんなに楽しいだろうと思いますし、そこは彼女の魅力だと思います。私は好きですね。チャーミングなところも好きです。

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