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内見者が殺到も…都内の激安物件が「1年半空き家」のヤバい理由

暮らし

 昨今、巷で話題になるジェネリック家電や格安航空(LCC)などの激安商品。

激安商品を試した

外観は昔ながらのアパートで、日当たりの良い中庭で洗濯物を干せる

 収入も限られている20代サラリーマンにとってはありがたい存在だが、なかにはあまりにも安すぎて粗悪ではないかという物も……。そんな疑問を解消すべく、精鋭記者たちが、さまざまな「激安商品」を実際にお得なのか試してみた。

八王子の奥地に存在する都内最安物件の中身は?

 都内で激安の物件を探し求め、ネットで血眼になって検索。見つけたのは八王子のとある物件だった。4畳半とはいえ、賃料1万5000円と駐車場並みの価格である。賃料のほかに管理費2000円、水道光熱費として4500円がかかるものの、トータル2万1500円で都内に住めるのは魅力的。早速、内見に行ったが……その安さの理由に納得した。

激安商品を試した

室内に水道設備はなく、歯磨きや洗顔は共同の流しで行う

 築50年強の木造アパートは全体的に老朽化が激しく、キッチン・風呂・トイレ・洗濯機など、すべて共用。トイレには「キレイに使いましょう」などの貼り紙が出ており、“昭和の学生寮”という雰囲気がそこかしこに漂う。しかも、最寄り駅からバスで20分という立地は、もはや僻地。東京郊外の家賃は大学キャンパスの都心回帰に伴い相場が全体的に下落傾向にあるが、このアパートはその極北と言えよう。

激安商品を試した

室内のカーペットを剥がすと、激しく老朽化した畳が出現。畳交換がないゆえに、この賃料が実現

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