休日のスキー場に得意先から電話「今から来い!」驚愕の要件とは?
相手の事情を考えず、自分の都合だけを押し通すモンスター取引先。
サラリーマンにとっては外れクジのようなクライアントですが、こんな相手の担当をさせられる側はたまったものではありません。
楽しい休日をドン底に陥れた1本の電話
「4年前の冬、週末を利用して友達と新潟でスノーボードをしていたんですが、滑り始めて間もなく携帯電話が鳴ったんです。相手は取引先の建設会社の専務。液晶に表示される名前を見た瞬間、それまでの楽しい気分はウソのようにふっ飛びました(苦笑)」
そう振り返るのは、内装工事会社で営業を担当する河合啓介さん(仮名・32歳)。相手は会社の売り上げの3割を占める一番の得意先で、しかも担当者である専務は経営者一族。典型的なオレ様キャラで、上司からは「大変だろうけど、絶対に相手の機嫌を損ねるな」と厳命されていたそうです。
「『頼みたいことがある』と自宅に来るように言われましたが、すぐに行ける状況ではなかったので新潟のスキー場にいると話したんです。ところが、『それは仕方ないな。じゃあ、夕方なら戻って来れるだろ』ですよ。あまりに横暴な物言いに耳を疑いましたよ」
吹雪の関越道を首都圏目指して爆走!
そう伝えると一方的に電話を切られたとか。すぐ上司に連絡したそうですが、「せっかくの休日に本当にすまん。休日出勤扱いにして手当を多めに付けとくからなんとかしてほしい」と懇願され、泣く泣くゲレンデを後にすることに。
「一緒に滑りに来た友達には同情されました。もしケータイが圏外だったらこんな目に遭わずに済んだのに、今のスキー場は昔と違って電波の入るところが多い。このときばかりはその便利さを呪いましたね」
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