クラフトビールってそもそも何だ?キリンの代官山工場で試飲レポート
「インスタ映え」全種のビールの飲み比べ
SVBには全種のビールの飲み比べという究極のメニューもあります。
「1人で飲まないでください」という注意書きが期待を誘います。時期にもよりますが多い時で20種類、およそ2000mlのビールがタワーになって運ばれてくるそう。
これは間違いなく“インスタ映え”しますし、1人で飲んではいけないので意中の人と共に体験すればもれなく回し飲みができ、会話も弾んで非常に楽しそうです。
クラフトビールってそもそも何?
ところでみなさん、ここまでノンストップで話してきましたが、そもそも、クラフトビールってなんなのかご存知ですか?
クラフトビール、「なんかオシャレなビールでしょ?」程度の認識の人も多いのではないでしょうか。実は私はその一人でした。せっかくなので、ここで「クラフトビールとは何ぞや?」ということをはっきりさせておきましょう。
SVBが誇るビア・ソムリエの石井努さんにお話を伺いました。
――クラフトビールって、他のビールと何が違うのですか?
石井努:(以下、石井):日本のいわゆる一般的なビールというのは、クラフトビールの中のピルスナータイプのものです。色んなビアスタイルがあるんですけど、その中でほぼそれだけが普及しています。
――醸造方法が1種類しかないということですか?
石井:いえ、醸造方法はほぼ一緒なんですけど、そこではなくて味のつけ方のことです。ビールって実は、麦とホップ以外にも色々入れていいんですよ。
――色々入れていいんですか!?
石井:はい。先ほど試飲していただいたJAZZBERRYに入っていたベリー、あと柚子と山椒の入ったDaydreamというものもあって。ビールというのは、本来すごく自由なんです。味や香りもかなり幅があります。
――たしかにそれぞれ個性がありました。そしてそれぞれが最高においしかったです。
石井:クラフトビールは、作り手の思いだったり意図だったりがダイレクトに伝わります。SVBはそれをみなさんに体験してもらいたいんです。