売上ゼロで上場!? 会計士が見た“ヤバいベンチャー社長”列伝<異色対談>
ファイナンスに関する音声配信で「人気のアカウント」
ボヴ:でも、SNSのおかげで自分が知り得なかった世界を覗き見たり、体験したかのようになったことは、必ずしも悪いことではないとは思うんですよね。
――確かにそうですね。
ボヴ:とはいえ、SNSのイキリ系で確かに目に余るのもたまにありますけどね。「そのへんにしとけよ」みたいなのは。
――例えばどういったものがあります?
ボヴ:ファイナンスに関する音声配信で人気のアカウントがありましたが、我々から見ると、ヒドいくらい間違ってて。誤った情報発信は迷惑かけることもあるだろうから、詳しくない分野なら止めとけよと。
リアルでのイキリはむしろ歓迎すべし!
――SNSの普及がイキリを加速させたとかはありますかね?
ボヴ:これまで可視化されてなかっただけで、我々の世代にもイキってる人間はいましたね。今で言うならウェイ系の人間で、合コンセッティングのプロみたいな奴が。
そんな彼らが今どうなっているかというと、大企業でそれなりのポジションについて大成しているんですよね。やっぱりエネルギーやバイタリティがある人種だから。
――話は変わりまして、おふたりの観測範囲で若者の起業やベンチャー志向は感じますか?
たにやん:起業のハードルは下がってるし、会社の数も増えてますね。しかも、世の中にお金が溢れているので、調達の仕方や、会社のイグジットの選択肢も増えています。
ただ、それと上手く会社を売り抜けられるか、会社が続くかは別の話ですね。最近は買収先の会社の管理職として、そのまま働くケースも増えていてそれはそれでアリだと思います。