原油価格はなぜ4年ぶり高騰?「サウジ記者殺害」の影響はあるか
資源エネルギー庁は11月12日時点の「石油製品の店頭小売価格週次調査」を発表。レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均価格は前週比1.2円安の157.5円となりました。
レギュラーガソリン価格は、3週連続で値下がりしていますが、依然として高い水準にあります。全国平均購入価格は147.4円/リットル(前週比-1.5円)、ハイオクは158.7円/リットル、軽油は125.8円/リットル(11月14日時点)。昨今の混乱した中東情勢により、その後さらに乱高下するなど懸念の声もあがっています。
そこで、今回は20代のbizSPA!読者世代が知っておくべき「原油価格乱高下の原因」についてご紹介します。
ガソリン価格が高値になっている要因は?
そもそもガソリン価格は約1か月遅れで原油価格に連動しています。
この時の高値の要因は、ウクライナやイラクなどの中東の情勢が不安定になったことにくわえ、円安に伴う輸入価格上昇、消費税5%から8%への引き上げ、地球温暖化対策税のスタートなどが引き金と言われています。
今回の高値の引き金となったのは、多くの専門家が指摘しているとおり米国のイラン制裁が主な要因だと言われています。
「米国の経済制裁再開で、中東の産油国イランから供給先細りが警戒されています。8月の生産量は7月比で4%減り、早くも影響が表れ始めています」(日本経済新聞 2018.9.25)