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リユース市場拡大でトラブル急増!さすがやの「買取あんしん相談ダイヤル」とは?

リユース市場拡大でトラブル急増!さすがやの「買取あんしん相談ダイヤル」とは?

近年、SDGsやサステナビリティへの関心が高まり、「使えるものを無駄にせず循環させる」という意識が広がっています。その結果、中古品を前向きに選ぶ人が増え、リユース市場の需要も拡大中です。

そんな中、全国に100店舗以上を展開する買取専門店さすがやでは、「買取あんしん相談ダイヤル」の提供を始めました。買取は店頭での対面が一般的ですが、電話で受け付けるというこの相談ダイヤルは、どのようなサービスなのか、また、どんな背景から誕生したのか、同社の経営企画室マネージャー・都丸敬史さんに聞きました。

買取のトラブルを防ぐための窓口

買取専門店さすがや経営企画室マネージャー・都丸敬史さん
買取専門店さすがや経営企画室マネージャー・都丸敬史さん

――そもそも「買取あんしん相談ダイヤル」とは、どんなサービスですか?

都丸:買取に関する不安や疑問を、電話一本で気軽に相談できるサービスです。品物の価値や相場、店舗の雰囲気など、来店前に知りたいことを気軽にお話しいただけます。

――このダイヤルを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

都丸:実店舗に来店されたお客様から、「知らない業者に言われるままに売ってしまった」「家族に相談せず安く手放してしまい後悔した」といったお声が多数寄せられていました。そこで、そのようなトラブルを未然に防ぐための窓口として立ち上げました。

わかりにくいジュエリーの相場も査定士が回答

店舗で鑑定する査定士が相談ダイヤルにも対応
店舗で査定する査定士が相談ダイヤルにも対応

――実際にはどのような相談が多く寄せられていますか?

都丸:「以前売った価格は妥当だったのか」「この品物には価値があるのか」「いくらくらいで売れるのか」などが多いご相談です。特にジュエリーやダイヤモンドは相場がわかりにくく、不安を感じる方が多い印象です。

――相談にはどのようなスタッフが対応しているのでしょうか?

都丸:店舗での査定経験がある「査定士」が対応しています。内容をすぐに判断できる知識と経験があることで、お客様に安心感を持っていただけます。マニュアルはなく、お一人お一人に合わせて臨機応変に対応しています。

――相談ダイヤルを通して、どのような安心感を提供したいと考えていますか?

都丸:店舗に行く前に電話で話を聞けるだけでも、不安がかなり和らぎます。何気なく電話していたという経験が、いざというときの「抑止力」にもなります。そのような安心感を広げていきたいと考えています。

――実際に相談がきっかけで喜ばれたエピソードがあれば教えてください。

都丸: 北海道・函館の店舗に来店されたお客様が、事前に金貨の価格についてお電話をくださり、「この金額から変わることはない」とお伝えしたところ、安心してご来店いただきました。後日「電話で確認できたおかげで不安がなく店に行くことができた」と、感謝のお電話もいただきました。

多チャンネル展開で幅広い世代にも対応

買取専門店さすがや店舗
さすがやの店舗

――買取といえば対面のイメージがありますが、非対面のニーズは増えていますか?

都丸:はい、確実に増えています。特に「価格だけでも知りたい」「行く前に雰囲気を知りたい」というお客様が多くなっています。ただ、実際に売る段階では、査定士と直接お話ししたいという方もいらっしゃいます。

オンライン査定は「売る前提」のサービスですが、相談ダイヤルは「とりあえず話を聞いてみたい」という方に向けたものです。まずは気軽に電話できる、という入り口として設けています。

――若い世代へのアプローチについてはいかがですか?

都丸:ZOOMを活用したオンライン査定の仕組みを導入しています。また、店舗ごとの査定士のスキル差を補うために、他店舗の査定士とオンラインでつなぐ体制も整えており、どの店舗でも安定したサービスを提供できるようにしています。

――今後の展望を教えてください。

都丸:まずは「相談ダイヤル」という存在をもっと多くの方に知っていただきたいです。「とりあえず聞いてみる」が当たり前になるよう、引き続き周知と発信を進めていきたいと考えています。

———

モノとの付き合い方を見直したい今だからこそ、気軽にプロに聞ける場所があるのは心強いものです。「売る前にまず相談」という選択肢があることで、不要なトラブルや後悔を未然に防ぐことができます。

買取に対する不安を事前に解消し、納得感のある取引を後押しする「買取あんしん相談ダイヤル」は、慎重に判断したい人ほど活用価値がありそうです。

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