【一目でわかる3ケタ&4ケタの重要電話番号】保存すれば緊急時にもあわてない!
何かに困ったり、トラブルに遭ったりした時に使う電話番号と言われたら何を連想しますか? 「110」や「119」を思い浮かべる人が恐らく大半を占めると思いますが、この手の番号は他にもたくさんあります。
そこで今回は、ビジネスパーソンも知っておいて損はない、1から始まる3ケタの番号(「1△△」番号)や#ダイヤル(着信短縮ダイヤル「#□□□□」)を紹介します。記事を「スクショ」するなど「スマホ」にぜひ記録しておいてください。
1から始まる3ケタの「1△△」番号
- 110 警察機関への緊急通報
- 115 電報の申し込み
- 117 時報
- 118 海上保安機関への緊急通報
- 119 消防機関への緊急通報
- 171 災害用伝言ダイヤル
- 184 発信者番号通知拒否(非通知で相手に発信)
- 186 発信者番号通知(非通知設定を一時解除して発信)
- 188 消費生活相談受付
- 189 児童虐待通告・児童相談受付
最初は、1から始まる3ケタの電話番号(「1△△」番号)を紹介します。例えば、郵政省令(現・総務省例)の電気通信番号規則(廃止)にも記載される次の番号、一と三については特に有名ではないでしょうか。
一 警察機関への通報については、一一〇とする。
二 海上保安機関への通報については、一一八とする。
三 消防機関への通報については、一一九とする。
(電気通信番号規則より引用)
「110」「119」の歴史は1927年(昭和2年)に端を発していて、緊急通報用(火災報知用)の電話番号として「119(当初は112)」が先に誕生しました。
その後、警察機関と消防機関が1948年(昭和23年)に分かれた時にすみ分けが行われ、消防機関が「119」、警察機関が「110」となりました。
110番については、旧警察法施行と共に、東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・札幌・熊本で運用が開始され、全国に順次広まって行きました。
海上保安機関への通報「118」は2000年(平成12年)、海上での事件・事故を緊急通報する番号として運用が始まっています。
この「1△△」番号(1XY番号)は大きく分けてA分類・B分類があります。
A分類については、緊急性・公共性・安全性の上で重要な用途だったり、電気通信サービス利用に関する用途だったりと、活用の頻度が一見して高そうに見える3ケタの番号が該当しています。
A分類の1△△番号(1XY番号)一覧
- 104 番号案内(2026年3月31日サービス終了)
- 110 警察機関への緊急通報
- 113 電話の故障受付
- 115 電報の申し込み
- 116 電話の新設・移転・各種ご相談
- 117 時報
- 118 海上保安機関への緊急通報
- 119 消防機関への緊急通報
- 122 固定優先接続の解除
- 171 災害用伝言ダイヤル
- 177 天気予報(2025年3月31日サービス終了)
- 184 発信者番号通知拒否(非通知で相手に発信)
- 186 発信者番号通知(非通知設定を一時解除して発信)
- 188 消費生活相談受付
- 189 児童虐待通告・児童相談受付
B分類は一方で、A分類に準じる扱いとされています。例えば、一部の都市伝説で「呪いの電話番号」とされる「111」はB分類です。
こちらは、着信試験のための電話番号で「111」に電話後、非通知の着信があれば回線が正常に機能していると分かる番号です。
その意味で「興味深い番号」はB分類に少なくないのですが、使用頻度が一般的にそれほど高くないとも考えられます。現に、携帯電話機の普及と共にサービスを終了したB分類の番号も複数存在します。
もちろん、サービス終了予定の番号「104」「177」はA分類にも存在しますが「1△△」番号(1XY番号)についてはA分類の中から、使用頻度が最も高いと思われる番号リストを「スマホ」に持っておきたいです。
4ケタの#ダイヤル(着信短縮ダイヤル)
- #7119 救急安心センター(自治体の相談窓口 ※運用自治体に限る)
- #8000 小児救急電話相談(自治体の相談窓口)
- #8008 DV相談ナビ(配偶者暴力相談支援センターなど自治体の相談窓口)
- #8011 道路交通情報(日本道路交通情報センター)
- #8103 性犯罪被害相談電話(最寄りの警察本部など)
- #9110 警察相談専用電話(最寄りの警察本部など)
- #9910 道路緊急ダイヤル(国土交通省の地方整備局 ※県道・市道の場合も各道路関係者に連絡を代行してくれる)
次は、#と4ケタの数字からなる#ダイヤル(着信短縮ダイヤル)を紹介します。救急安心センター「#7119」、警察相談専用電話「#9110」、小児救急電話相談「#8000」、道路緊急ダイヤル「#9910」などが代表例といえます。
こちらの#ダイヤル(着信短縮ダイヤル)は、電話番号の契約者が事前登録し指定した4ケタの番号になります。利用者(発信者)がその指定番号をダイヤルすると、短いプッシュ回数(ボタン操作)で契約者に接続できる仕組みとなっています。
具体的に見ていきましょう。救急安心センター事業を行っている自治体に住んでいる人が「#7119」に電話を掛けた場合、各自治体の救急相談窓口(各自治体により名称は異なる)につながります(異なる#ダイヤルで同様のサービスを運用する自治体もあり)。
筆者の暮らす富山県の場合、県と県内の市町村が共同で、県救急医療電話相談を運用しています。通常、076から始まる10ケタの電話番号をプッシュしなければいけないところ、「#7119」に掛ければ直接つながります。
救急相談窓口の電話番号など記憶している人は多くないと思うので、インターネット検索してから掛ける必要があります。
しかし、医療的な相談で専門家の助言を聞きたい場合は「#7119」に掛ければ、最寄りの相談窓口に即座につながってくれます(※救急安心センター事業を「#7119」で行っている自治体に限る)。
警察相談専用電話「#9110」も一緒です。「110」に通報するべきか迷うけれど警察に相談したい時に掛ければ、最寄りの(地域を管轄する)警察本部などの相談窓口につながります。
各都道府県の警察相談窓口の電話番号は当然、それぞれに異なります。しかし「#9110」に掛ければ、相談窓口の電話番号を調べなくても連絡できる仕組みになっています。
救急安心センター「#7119」、警察相談専用電話「#9110」のように、類似の緊急通報用電話番号「119」「110」が#ダイヤル(着信短縮ダイヤル)に含まれている場合もあります。覚える際の参考にしてください。
[文/坂本正敬]
[参考]
※ 電話番号に関するQ&A – 総務省
※ 電気通信番号規則 – e-Gov
※ #ダイヤル 概要 – NTT東日本
※ 「接続通話サービス(100、102、106、108、DIAL104)」の提供終了について – NTT東日本
※ 1XY番号利用指針 – 総務省
※ 救急車の適時・適切な利用(適正利用) – 総務省消防庁
※ 救急医療電話相談(#7119)について – 富山県
※ 警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番 – 政府広報オンライン
※ 子ども医療電話相談事業(♯8000)について – 厚生労働省
※ DV相談について – 内閣府
※ 電話応答サービス – 日本道路交通情報センター
※ 道路緊急ダイヤル(#9910) – 国土交通省