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「キュレーション」とは?まとめとは違うの?【いまさら聞けないビジネス用語】

学び

ビジネスシーンにおいて、適切な言葉遣いは重要なスキルのひとつ。基本的なビジネス用語を理解していることは、コミュニケーションの円滑化に直結します。本記事では、いまさら人に聞けないけれど、知っておきたいビジネス用語をわかりやすく解説。それぞれの用語が持つ背景や使用されるシチュエーションを押さえておくことで、職場での会話やメールに自信を持てるようになります。

今回はネットに触れている方なら目にする機会が多い「キュレーション(サイト)」という言葉を紹介します。

「キュレーション」とはネット上の情報を収集して選別し、共有すること

キュレーション(curation)とは、インターネット上にある膨大な情報やコンテンツから、正しいもの、価値あるものを選び出し、それらを整理し、それに新しい情報を付加して共有することを指す言葉です。

本来は美術館や博物館の学芸員が行う展示物の選定や配置などを意味する用語でしたが、近年ではインターネットやソーシャルメディアの発展に伴い、デジタルコンテンツの分野で広く用いられるようになりました。

インターネット上には膨大な数の情報があふれかえっていますが、そのなかには真偽不明な情報や誤った情報も多く紛れ込んでいます。そういった中から、必要な情報や正しい情報だけを集めるのは容易ではありません。

キュレーションは、利用者が必要なものを効率的に見つけられるように、関連性や重要性に基づいて情報を精選・分類し、編集して提示することです。そのため膨大な情報が存在する昨今では、効率的に必要な情報を手に入れるために欠かせない役割となりつつあります。

キュレーションサイトには要注意

また、このキュレーションには、単純にまとめるのではなく、信頼できる情報であることの確認や最新の情報であることも含まれています。そして、このような情報を提示しているサイトが「キュレーションサイト」です。ほかに「キュレーションメディア」や「まとめサイト」などと呼ばれることもあります。

昨今ではこのキュレーションサイトの数も増えており、各分野において圧倒的な情報数を提示しているキュレーションサイトも少なくありません。たとえば、毎日更新されるニュース記事から注目されているものをピックアップし、選別・編集して専用アプリに再配信するサービスなどは人気です。

しかしその一方で、すべてのキュレーションサイトが必ずしも正しい情報や自分にとって価値のある情報を提供しているとは限りません。サイトや編集者によっては、偏った情報になってしまったり、著作権の問題が発生しやすかったりなどの問題もあります。

このように、キュレーションは豊富すぎる情報のなかから、自分にとって必要な情報や正確性の高い情報を効率的に取得するために欠かせないものとなっています。だからこそ、キュレーションサイトなどの利用者自身が、情報を選別し判断するキュレーション能力を高めていく必要があるといえるでしょう。

音楽心理学に基づいた〈耳で飲むお薬®〉をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社、digiart(デジアート)のライター兼エンジニアです。学生の頃の夢は「ものかき」で、今の夢は「おむこさん」です。アプリケーションのドキュメントから官能小説まで、いろいろ書いてます! あと、アプリも開発していますので「耳で飲むお薬」と検索して私を探してみてください。
https://www.meditone.jp

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