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【世にも不思議な副業体験】趣味になるほど楽しい仕事!?黙々とできる作業の内容とは?

コラム

デジタル化によって新たな副業が生まれた話

多様な働き方が広がる一方で、賃金の上昇がなかなか進まない中、副業に興味がある人だけでなく、実際に始める人も増えている。では、実際に副業をやっている人は、どのような仕事をしているのだろうか? 副業経験者の体験談を紹介しよう。

副業が趣味になった

せっかく副業をするのなら、好きなことや趣味を生かしたことをしてみたい。そんな風に考えている方もいるのではないだろうか。しかし、そのような理想を叶えてくれる仕事を見つけるのはそう簡単ではない。今回取材を受けてくれた渡辺さん(仮名・29歳)は、好きなことや趣味を副業にしたのではなく、副業が趣味になったという体験を話してくれた。

職場は恵まれた環境だが退屈

渡辺さんの仕事は、一般企業の事務職。会社は月に数時間の残業があるだけで、土日祝日は基本的に休みという恵まれた環境にいる。しかし趣味もなく友人も少ない渡辺さんには、この環境が少々退屈に感じていた。

「就職してからずっと、平日は仕事をして家に帰るだけという生活を送っていました。たまに大学時代の友人に誘われて飲みに行くことはあっても、自分から誘うのは苦手なので家で1人で過ごす時間が圧倒的に多かったです。だからといって趣味もないので、家ではテレビを見たりスマホでゲームやネットをしたりという感じでした」

黙々とできる作業が好き

そんな渡辺さんは、幼少期から黙々とできることが好きで、塗り絵やパズルにハマっていた時期もあったようだ。しかし、現在そのような趣味がないのには、ある理由があった。

「僕の仕事は基本的に毎月同じ作業の繰り返しで、自主的に何かを提案したり積極的に動いたりすることはあまりありません。性格的にはそれが合っているので長く続けていられるのだと思いますが……。ただ、徐々にその思考の癖が染み付いてしまったのか、プライベートでも自分から何かをしようと考えることがなくなってしまったんです」
 

気になるネット広告

やる気や自主性が低下していた渡辺さんが、副業をしようと決めて自ら動いたきっかけは、とあるネット広告が目に入ったことだという。

「休日にスマホでネットをしていたときに、たまたま目に入ったのが『黙々作業ができる書類整理』という触れ込みのアルバイトの広告でした。それまでは副業をしようと考えたことはなかったのですが、その日はその広告を見た瞬間に強く『やりたい』という気持ちが湧いてきて、気づいたら応募していました」

個人情報をチェックして捨てるだけ

応募した翌日も休日であったため、すぐに面接に行き、話を聞いた渡辺さん。仕事内容は、個人情報を扱うサービスの店舗に出向き、しばらく来店していない顧客の個人情報を仕分けて破棄するというもの。1日の作業は最大5時間程度で、時給は1,300円だそうだ。

「その企業では個人情報を紙媒体から電子化しているようで、それに伴う作業ということでした。接客もなく、黙々とできる仕事なので僕にはピッタリだと感じて、副業として始めることにしました」

捨てることにハマり中

そうして書類整理の副業を始めた渡辺さんだが、何度か仕事をするうちに、どんどん楽しさを感じるようになったとのこと。今では休日のほぼすべてにシフトを入れては、さまざまな店舗に出向いて個人情報を破棄している。

「この仕事を始めて、僕はやっぱり1人で黙々と作業をするのが好きなのだと思い出しました。最近では毎週土日が来るのが楽しみで仕方なくて、もう趣味といってもいいくらいです。順調にお金もたまっているので、近々旅行でもしてみようかなと思っています」

副業によって好きなことを再認識し、趣味とまで言えるようになった渡辺さん。旅行というまた新たな楽しみにもつながり、暇を持て余していた頃の気力のなさもすっかりと解消されたようだ。

[文/digiart(デジアート)]

音楽心理学に基づいた〈耳で飲むお薬®〉をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社、digiart(デジアート)のライター兼エンジニアです。学生の頃の夢は「ものかき」で、今の夢は「おむこさん」です。アプリケーションのドキュメントから官能小説まで、いろいろ書いてます! あと、アプリも開発していますので「耳で飲むお薬」と検索して私を探してみてください。
https://www.meditone.jp

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