「仮想通貨」は英語でなんて言う?【時事ネタの英単語を語源から学ぶ】
「走る(cur)」から流通する「通貨(currency)」へ
仮想通貨〈ビットコイン〉の相場が回復に転じただとか〈ビットコイン〉の取引所への流入量が過去最低水準になっているとか、仮装通貨に関するニュースが連日、報じられています。
この仮想通貨を英語では「virtual【və́ːrtʃuəl】currency【kə́ːrənsi】」と言います。
「currency」とは難しい言葉ですが語源は「cur(走る)」。「car(走る→物を運ぶ2輪馬車→自動車)」にも似ていますね。
同じ語源から誕生した「current【kə́ːrənt】」は名詞で「流れ」を意味し、形容詞で「流れている、動いている、人気がある、流行している、流通している」などの意味になります。
例えば、日本列島沿いの海流「黒潮」を「Kuroshio Current」などと英語で言います。「stream」よりも「current」は速く力強い流れを意味するそう。
「curriculum【kəríkjələm】」も本来は「走るコース」を意味しました。その後、学ぶコース、学びの道として「カリキュラム」になっています。
日本人にもなじみ深い「バーチャル」+「(世の中に)流通するもの」として「virtual currency(仮想通貨)」となるのですね。
[参考]
※〈ジーニアス英和辞典〉(大修館書店)
※〈マクミラン英英辞典〉(南雲堂フェニックス)
※〈語源でわかった! 英単語記憶術〉(文藝春秋)
※〈とみ単〉(大和書房)
※ Etymonline