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米シカゴ川が毎年3月に緑色に染まる深いわけ【世界のショート動画に学ぶ英語とニュース】

アメリカのシカゴで3月17日、セント・パトリックス・デー(Saint Patrick’s Day)を記念して、毎年恒例のシカゴ川を緑色に染めるイベントが開かれた。そのイベントを動画では

“CHICAGO RIVER TURNS GREEN FOR ST. PATRICKS DAY”(CNNの動画より引用)

と表現している。

セント・パトリックス・デーとは、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックスの命日で、アイルランド人や世界中のアイルランド系移民が、国を象徴する緑色の服や小物を身に着けたり、緑色の食べ物や飲み物を手にしたりしてお祝いする日だ。

世界的にも有名な米国のシカゴ川を緑に染めるイベントは1962年(昭和37年)に、配管工組合の6人の男たちが始めた行事だ。当時は、1週間にわたって川の色が緑色になったという。

動画では、その歴史を次のように伝えている。

“A six-man team of Chicago Journeymen Plumbers Union dumped green dye in the river.”(CNNの動画より引用)

アイルランドの首都ダブリンから訪れたリンダーズさん一家はイベントに参加した感想を動画内で次のように語った。

“When Americans throw a party, they really know how to throw a party. And it’s renowned around the world. And they’re all our relatives. We’ve got 40 million relatives here.”(CNNの動画より引用)

「アメリカ人はパーティの楽しみ方を知っていますね。このイベントは、世界中に知られています。(イベントを見に来ている)彼ら・彼女らは全員われわれの親せきです。私たちはこの国に、4000万人もの親せきが居るのです」といった意味だ。

アメリカには、アイルランド系アメリカ人が4000万人存在すると言われている。

ちなみに、組合によると現在、環境に優しい染料が使われており、水面に緑色が保たれる時間は5時間ほどだという。

Keywords and expressions

Saint Patrick’s Day:セント・パトリックス・デー(3月17日)
journeymen【dʒə́ːnimen】: journeymanの複数形。労働者
plumber【plʌ́mər】:配管工、水道屋
union:労働組合、同盟、連合、連邦、団体、調和、一致、結合、結婚、結び。原義「uni(1つ)」から派生。
dump【dʌ́mp】:~を捨てる、~を投げ売りする、~を無造作に落とす、(車や容器を)からにする
dye【dai】:[動詞]染める[名詞]染料
throw a party:パーティを催す
renowned【rináund】:名高い、有名な、名声のある
relative【rélətiv】:血縁者、親類、身内、親せき、肉親
on one’s bucket list:〇〇が死ぬまでにやりたいことのリスト
environmentally safe:環境に優しい、安全な

※ 掲載動画の埋め込みはCNNに報告しています。

在京の大手メディアで取材記者歴30年。海外駐在も経験。

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