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「オマエはいいよな…!」友人に返したLINEで一生を棒に振ってしまったサラリーマン男子

人間関係

コミュニケーションで大切なのは、言葉のキャッチボールだと言われています。しかし、不適切な言葉を投げたことがきっかけとなって、大きな亀裂を生むことも。今回は、友人に返した些細な”一言”で人生を棒に振ってしまったサラリーマンのエピソードを紹介します。

※画像はイメージです

ブラック企業で激務に追われる

「僕が夢を見ていた仕事というのは、企業が抱える経営課題を自分のアイデアで助太刀し、経営を推進させることなんです。なのに、実際に任された仕事は電話でのアポイント。しかも、ただの営業ではなくて、提携企業が抱えている不良品の在庫や製品の叩き売りがメインで……。

 そう語るのは、ブラック企業で働く篤人さん(仮名・27歳)。表向きにはコンサルティング会社の看板を掲げているものの、現実はほど遠いものでした。

 入社4年目の現在、篤人さんは職場でまとめ役を担っているそうです。まとめ役となると、売り上げの管理をしなければならず、そこでもブラックな問題があるのだとか。

「苦手な上司の監視が付きまとう毎日になってしまったのです。しかも、役職を果たせば少しくらいお給料も上がるのかと思ったら全然。27歳のお給料とは思えない手取りですよ。こんなにしんどい毎日は嫌なので、転職をまじめに考えています」

連絡が執拗な友人に侮辱LINE

 そんな中、大学時代に同じゼミだった洸平さん(仮名・27歳)から合コンのお誘いが来ました。

「本来であれば息抜きに合コンに行きたかったのですが、今の状況だと時間を取るのも難しかったので、泣く泣く断念しました」

 その3日後に再び、洸平さんからのLINEが届きました。

「今度は、夜時間は取れるのかどうかを聞いてきました。でも、その日は部下向けの資料作成でLINEの返信をする余裕もなくて、既読スルーをしてしまいました。なのに、既読スルーをしても洸平からどんどんLINEが届くんです。彼にしては珍しいのでびっくりしました」

 しかし、あまりにも執拗な洸平さんにキレてしまう篤人さん。返信を考える前に、フリーターである洸平さんを侮辱するLINEを送ってしまいました。そして、その返事以降、洸平さんからの連絡はなくなったと言います。

友人の実情を知り驚きと罪悪感

 返事が来ないまま数か月が経った頃、洸平さんと共通の知人である美穂さんから「久しぶりだから食事でも?」というLINEが入りました。しかしそこでも、ちょっと厳しいという旨の返事をした篤人さん。

「だけどその後、洸平の送別会に来なかった理由を尋ねられました。送別会?と思って、次の日に直接連絡をしてみたんですが、既読がなかなかつかなくて……。返事が来たのは、それから1週間後でした」

 その返事によると、洸平さんは今セブ島にいて、どういう訳かマリンスポーツ施設の日本人向けアテンダーの事業をしているとのこと。

「その後、色々話を聞いていると、僕がフリーターだった洸平をバカにしたあの時のこと、相当ショックを受けていたそうです。なのに、洸平は僕がそれほどまで忙殺されているのだと考えて、それ以上は僕にアポイントをとらないようにしていたと聞きました。それを知ったとき、罪悪感が止まりませんでしたよ」

チャンスを逃した自分に苛立ち

 洸平さんの実情を知った篤人さんは、フリーターをバカにした時のことをLINEで謝り、それと同時に、事業に誘おうとしてくれていたことに感謝を述べたと言います。

「洸平は、僕がブラック企業に勤めていることから救ってくれようとしていたのです。それなのにも関わらず、自分からそのチャンスを遮断してしまったアホさ加減に、今でも苛立ちを覚えますね……」

 これまでの出来事をそう振り返る篤人さん。この悔しさをバネに、ブラック企業であくせく働く傍らで、真剣に新たな道を探っているのだとか。

<TEXT/ベルクちゃん>

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愛犬ベルクちゃんと暮らすdigiart(デジアート)の担当者です。音楽心理学に基づいた「耳で飲むお薬®」をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社です。心地良い睡眠、上質なリラクゼーションなど、心の弛緩をiOS・Androidアプリ向けに配信中。
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