「いい奴なんだけど…」留年中も恋愛相談ばかりしてくる友人にLINEで“喝”を入れたらとんでもない展開に!
またまた届いた恋愛相談メッセージ
ある夏の日、いつものように実さんから恋愛相談のLINEが届きました。ちょうど優斗さんは勤めている会社の中でも特に大変だという新規プロジェクトのメンバーに抜擢され、会議や資料作成でかなり忙しくしていた時期。「忙しい時にごめんね」という、もう慣用句的になった実さんのメッセージを見て、小さくため息をついたそうです。
どうやら大学の教務課に勤務する新人女性に恋をしたとのこと。単位やインターン、就活のあれこれなど、色々相談するうちに好きになってしまったのだそう。自分のためにたくさん資料を集めてくれたこと、教務課の相談デスクが閉まる時間をすぎてからも学生のオープンエリアで話を聞いてくれたこと。もともと話し上手なこともあり、幸せそうに報告してくる実さんの話は面白く、優斗さんは忙しいながらも時間を見つけてはメッセージを返していました。
思い返してみればサークルの1つ上の先輩やマネージャーリーダーなど実さんは頼りになる年上の人が好きだったな、と妙に納得しながらはじめのうちはいつものように話を聞き、返信をしていました。しかし、そのうち恋愛相談はどんどん細かくなっていきました。
目を覚まして欲しかった
新規プロジェクトで忙しい中届くLINE。留年中だというのにまた恋愛に夢中になっている実さんに対して、さすがの優斗さんも余裕がない状況下でキャパオーバーになっていたと言います。そこで、優斗さんは友人として伝えるべきことはちゃんと言わなくては、と業務が一旦落ち着いたタイミングで実さん宛てに厳しい文面を送ったそうです。
「留年までして親に学費も出してもらって迷惑かけて、その上にまたこうやって恋愛に夢中になるなんていい加減あきれたよ。もっと自分のやるべきこととか、将来を見据えて行動したらどうなんだ?」
その後実さんからの連絡は途絶え、恋愛相談だけでなく雑談のような軽いメッセージもほとんど届かなくなりました。2人が繋がっているSNSはLINEだけで、実さんが何をしているかは全くわからない状況。大切な友人だからこそ、目を覚まして欲しかった優斗さんですが、さすがに連絡をしてこない実さんが心配になっていきます。