「この後二人でどっか行かない?」合コンで抜け駆けを企むも致命的なミスで大失敗
待ち合わせ場所に現れたのは…
駅前のベンチに腰掛けて夜風に当たりながらトモカさんを待つ岳斗さん。
しばらくすると背後から名前を呼ばれて振り向くと、なんと、トモカさんではなく、岳斗さんの横に座っていた小柄なぽっちゃり女子がいました。
上目遣いで岳斗さんを見つめるぽっちゃり女子。岳斗さんは状況が掴めません。某輸入ディーラーの受付嬢のトモカさんは……?
数秒間見つめ合う格好になりました。はたと気が付きます。
「送信する相手を間違えた…!」
そうです。酔っ払いながらLINEを交換したので、アカウントを勘違いして送っていたのです。トモカさんは岳斗さんが思い描いてた某輸入ディーラーの受付嬢ではなかったのです。
「もうやってしまったと思いました。別に可愛くないわけじゃないんですが、俺はスレンダーな美人がタイプで、ぽっちゃりな女子はタイプとは真逆なんですよ」
よりによって自分のタイプから一番遠い相手にLINEを送って連れ出していたのです。
テンションは下がったまま、話も盛り上がらず…
ここで、「やっぱり帰る」とも言えず、かといって、お洒落なバーで飲む気にもなれず、駅前の寂れた焼き鳥屋に飲みに行ったそうです。
テンションが下がったまま、話もあまり盛り上がらずそこでお開きになりました。
それ以降、ぽっちゃり女子からロックオンされてしまったのか、熱いLINEがたびたび入るようになり、それが日常のストレスになっているそうです。
<文/ベルクちゃん>
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