評価されずに悩む人は「スキルアップの努力」をしてはいけない。
評価されない原因はスキルではない
しかし、「評価されていない」という状況を改善するという目的において、「スキルアップの努力をする」というのは悪手だと言えます。「他者から評価されない」という状況において、スキル不足が主要因であるケースは、ゼロとは言いませんが非常に稀です。評価においては、スキルの高低よりもプライドの有無が明暗を分けるのです。
【1】有能で素直→最高
【2】バカだけど素直→いいじゃん、伸びしろあるよ
【3】有能だがプライド高い→うーん…
【4】バカでプライド高い→最悪
経営者や事業部長レベルになると、そもそも事業において明確な結果を出していないと評価されませんが、PL責任を有していない中間管理職やメンバーレベルにおいては、日々の取り組みやプロセス、自身でコントロールできるレベルでの結果が評価基準になります。
その場合、当該事業における必要スキルが非常に高く、ヘンなプライドもなく、ガンガン仕事を前に進められる人材が最高評価を得ます。上記におけるカテゴリ1「有能で素直→最高」ですね。ただ、そこまで行けていなかったとしても、2の「バカだけど素直」カテゴリでも一定以上の評価は得られます。素直に何でも吸収して必死に打ち込むスタンスさえあれば、カテゴリ1になるケースも良く見られます。
今すぐするべきことは1つ
逆に、評価を得られていない人材の場合、3もしくは4にカテゴライズされます。このカテゴリにいる状態で、さらなるスキルアップ = 有能になる努力をしたところで、1や2の高評価カテゴリにいくことはできません。むしろ、「おれはこんなに勉強していろんなことを知っているのに、なんで評価されないんだ」という気持ちが強くなり、さらに周りから総スカンとなる可能性が高くなります。
よって、タイトルの通り「評価されずに悩む人は”スキルアップの努力”をしてはいけない」のです。そうすることにより、現在の悪循環がさらに強化されてしまいます。スキルアップに時間を割きまくるよりも早く、現在持っているムダなプライドを捨てて、まっさらな気持ちで今の仕事に邁進することが重要なのです。