評価されずに悩む人は「スキルアップの努力」をしてはいけない。
”スキルアップの努力”は誤ったアプローチ
「このままではヤバい」、そう思った人の多くがやってしまう誤ったアプローチこそ、”スキルアップの努力”です。ITパスポートや簿記2級を取得する、スパルタ英語塾に行ってTOEIC800点を目指す、国内MBAでロジカルシンキングを学ぶ、等々。ぼく自身、アクセンチュア時代に仕事でまったく評価されなかったときに、資格や英語勉強に多大なる時間を費やしました。
それらの勉強はもちろんムダではなかったのですが、「仕事で評価を上げる」というもともとの目的には全く効果がありませんでした。スキルアップに励んでいるみなさんも、「これを続けても仕事で評価が上がるわけではない」という事実に薄々は気付いているのではないでしょうか。
誤解のないように申し上げると、スキルアップのための努力がすべてムダだと言っているわけではありません。ぼく自身、英語に打ち込んだ時期があったおかげで、現在の外資系企業の日本法人経営者というチャンスを掴むことができました。そのような実益に関与しないとしても、新たなことを学び、社会貢献に生かそうという姿勢そのものが美しいとぼくは考えています。