「なんだよ偉そうに」と泥酔して大騒ぎ。大学生の“ペンション合宿”は意外な結末に
泥酔学生が絡んだお客の正体は現職警察官
そして、この日もほかの宿泊者が彼らの部屋に乗り込んで注意をしますが、泥酔学生の1人が大声を挙げてこの宿泊者に絡んでしまいます。
「駆け付けたとき、注意したお客さんは大学生に胸倉を掴まれていて一触即発の状態でした。すぐ2人の間に割って入ろうとしたのですが、お客さんが私を手で静止しながら『ここは任せて』と言ってきんです」
すると、男性は大きなよく通るな声で「静かにしなさいっ!」と一喝。胸倉を掴んでいた男子学生にも手を放すように伝えます。
このとき別の泥酔学生が「なんだよ偉そうに。おっさん警官にでもなったつもりか?」と言いったとき、男性の後ろにいた原島さんはその言葉に大きく頷きました。それを見た大学生たちもヤバイと思ったのか一転してお通夜状態に。うつむきながら「すみませんでした……」と小さな声で謝罪したといいます。
お礼としておかずを1品追加
「そのお客さんは叔父の知り合いのお巡りさんで、ペンションにも家族で何度も泊りに来てくれていてるんです。後で『今日は休みなんだからバラすなよ~』って叱られちゃいましたけどね」
話を聞いた叔父は翌朝ほかの宿泊者たちに頭を下げ、お詫びとして食後にケーキを1人1個ずつプレゼント。さらに警察官とその家族にはこの日の夕食、お礼としておかずを1品追加してあげたそうです。
「以降、この大学サークルは出禁となり、叔父は卒業後も連絡を取っていたOBに報告。問題を起こしたメンバーたちはこっぴどく怒られたようです。しばらくの間、謝罪を兼ねてペンションに泊まりに来るOBの方が何人もいてこっちが恐縮しちゃいました(笑)」
楽しくお酒を飲むのはいいと思いますが、周りの方には迷惑をかけないでほしいものですね。
― 特集・職場のモンスター大学生 ―
<TEXT/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>