32円のレモンサワーが衝撃の味わい。“驚安焼肉店”代表に聞く「安さの秘密」
物価高で家計が厳しくなっていることで、焼肉は高嶺の花になりつつあるのではないか。そんななか、19時まではハイボールとレモンサワーを32円(税込)という安さで提供するのが、焼肉店「肉流通センター」だ。
肉類も総じて安く、せんべろ(千円でべろべろ)も可能だろう。筆者が実際に食べてみたうえでのレポートに加え、記事後半では創業者でもある運営会社株式会社ヴィクセスの中元孝太代表のインタビューを紹介する。
「薄くなかった」レモンサワー
筆者が訪れた明大前店は、平日の夜であったが店内は大賑わい。早速レモンサワーを注文。安い分薄いのかと思いきや、しっかりと濃い味わい。改めてこれが税抜29円だとは信じられない。
すぐに提供されるのが、名物のひとつ「焼肉専用キャベツ」(330円)。1人で来店したにもかかわらず、巨大なボウルにいっぱいの量が運ばれて来た。こんなに食べられないと感じつつも、レモンサワーのつまみに食べてみると、パンチのきいたドレッシングでグングン食べ進められる。
その後、肉が焼きあがるのを待つ時間にもこのキャベツは重宝し、気がつくとおかわり(無料)を注文していた。これがあるだけでとても座持ちが良くなる有能なつまみだ。
肝心の肉の美味しさは?
肉類ではまず、多くの人が注文するという「ごちゃまぜホルモン」(1人前・549円)から。安いホルモンにありがちな臭みが全くなく、ジュワッと溢れる肉の脂も甘みがあって美味しい。ほどよい歯ごたえとプリプリ感が楽しめて量も多く、コスパのいい1品だ。
なお、肉流通センターには「つけダレ」がなく、特製だれに漬け込まれた肉が提供される。追加で注文した「肉通ハラミ」(769円)も、甘さと塩味のバランスがいいタレの味だ。正直に書くならば、肉の美味しさは十分にあったが、お酒や白飯とともに食べるなら、もう少し濃い味が欲しくなった。
しかし、同店が勧めている「千切りキャベツとともに食べる」を実践してみると、パンチのきいたドレッシングの味わいも相まって、つまみとして十分な濃さになる。
筆者は欲張って、その後も肉と酒をあおったが、食べ物をキャベツとごちゃ混ぜホルモンだけにすれば、レモンサワーかハイボールを4〜5杯飲んで千円程度と、驚愕の安さとなる。