スガシカオも驚いた!美しすぎる紫ワインを来日させた“奇跡的なめぐり合わせ”
ワインの売上でラーメン店を始めたワケ
――その後、ビール醸造の道に進むのですね。ではなぜそこから、いまラーメン屋なのでしょうか。
原田:先ほども挙げた使命感ですね。実は波賀町にはラーメン屋がなくて、食べるためには車を30分程走らせる必要がありました。私がラーメン好きなのもあり、このことを知って「波賀町の人にも気軽にラーメンを食べられる店を作りたい」と考えたのです。
食べる人が地元に誇りを持ってもらえるよう、使う水は地元の名水、卵は地元の養鶏場で育った鶏からもらうなどこだわっています。養鶏場なんかは実際に作業を手伝わせてもらっているんですが、使命感があると大変な仕事でも“辛い”とは感じないんですよね。
使命感というのは何事を為すためにも大事なことだと思うので、いろいろなところで口に出すようにしています。「紫ワインがヒットしてよかったね」で終わるのではなく、使命感をエネルギーに社会貢献を重ねて「社会に必要とされる人間」になりたいと思うんです。
紫ワインとの出会いは偶然でしたが、きっかけはオーストラリアまで行くという行動でした。仕事はロマン。これからもさまざまな味の開拓・開発・発掘を行っていきたいと思っています。
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偶然生まれ、偶然の縁で日本へ来た紫ワイン。現在は仕入れも段々落ち着き、オンラインショップや各取扱店舗にて購入できるそうだ。
<取材・文/木村義孝>