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本場仕込みの「ディージェイ、ケオリ~」が生まれたワケをDJ KAORI本人に聞く

暮らし

「9.11」をきっかけに日本での活動を決意

 その後も、ニューヨークを拠点にワールドワイドで活躍するようになったDJ KAORIさんだが、2001年にアメリカで起きた「9.11」を機に、新たな道を模索するようになったという。

ニューヨークでずっとDJをやっていると、英語がネイティブでないゆえの苦労を多く経験しました。何かオーディションを受けても、英語を発音するアクセントの違和感で落とされてしまうなど、辛酸をなめた場面も数知れずありましたね。

 また、DJとしてもパーティの仕事はあるけど、白人はハウス、黒人はヒップホップみたいに音楽のルーツに端を発する“強み”は持ち合わせていなかった。自分が日本人ということもあり、これから安定して稼ぎ続けるためには、独自のことをしなければならないと気づき、そこから日本でも活動しようと決めたんです」

異例の20万枚以上のセールスを記録

DJ KAORI

『Dj Kaori’s: Ride: Into The Mix』

 こうして2000年にユニバーサルミュージックからミックスCD『HARLEM PRESENTS DJ Kaori Def Soul Mix』をリリース。日本デビューを果たすと、DJミックスの手腕や選曲が評判を呼び、瞬く間に話題となる。そして、2004年にビクターエンターテイメントから発売した『Dj Kaori’s: Ride: Into The Mix』は、ミックスCDとしては異例の20万枚以上のメガセールスを記録

『Ride: Into The Mix』については、初の邦楽・洋楽のアーティストを収録した2枚組のミックスCDでした。『ドライブのお供に最適』という高評価をいただくことができ、日本で頭角を現すターニングポイントになったミックスCDとして、今でも思い出深い1枚となっています」

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