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東南アジアの発酵大国に挑む「日本の味噌」マルコメ現地法人社長に聞く“勝算”

ビジネス

世界に味噌を発信できる拠点に

マルコメ

厳選された味噌を量り売りしている

 タイで一般的に売られている日本産味噌が1キロ100バーツ(約390円)に対し、蔵乃屋の味噌は100グラムで同じ値段。10倍という価格差にもかかわらず、売れ行きは順調。すでにリピーターもつき、来店のたびに購入量が増えているとか

 今、タイでは高級日本料理の「おまかせコース」がそのまま「OMAKASE」という言葉で通じるようにになっています。先日、そういったお店の一軒に取材をした折、「お客様の日本食に対する知識が上がっていて、自分たちもそれに負けないように情報収集や新たな食材の確保に努力している」とシェフが話していました。

「蔵乃屋」の厳選された味噌はこういったこだわりのシェフたちにも愛用されているのです。

「今回、本格的な味わいの味噌をバリエーション豊富に揃えた『蔵乃屋』をオープンすることで、日本の発酵食品の代表ともいえる味噌により深く触れられる機会を創出しました。タイのみならず世界へ発信できる拠点にしていきたいと思っています

“抹茶”がずいぶん前からタイでブームになっていますが、今度は“味噌”がブームになるかもしれません!

<取材・文/梅本昌男>

バンコク在住のフリーライター。タイを含めた東南アジア各国で取材、JAL機内誌スカイワードやアゴラに執筆。観光からビジネス、エンタテインメントまで幅広く網羅する。NHKラジオなどへの出演なども行っている。「海外書き人クラブ」会員

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