女装男子が「痴漢被害撲滅」を訴える理由。受験生の“身代わり”で満員電車に
大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が1月14日、15日に実施された。当日はいち早く受験会場に到着したいため、とにかく急いでいる受験生が多いが、その焦りに付け込み、受験生をターゲットにした痴漢被害は例年少なくない。その卑劣さには激しい怒りを覚える。
警察や鉄道会社をはじめとする多くの団体・個人が痴漢撲滅のため、アクションを起こしているが、一般人の中にも受験生の痴漢被害をなくそうと動いた人がいた。女装した自撮り写真をSNS上に投稿している「唯。」さん(@yuuui__chan)だ。
1月14日、「受験生への痴漢被害を一手にひきうけるめに立ち上がる男。行ってきます。」とツイート。現在(2月1日)までで6.6万超のいいね!と、大きな反響が寄せられた。大胆な行動を起こそうと思った経緯、また自身が受けた手口について本人の口から語ってもらった。
普段は何している人?
普段の唯。さんは会社員として働いており、休日や空いた時間を使い、趣味で女装している。
「外出する際の服装や新しい服を購入した時に写真を撮ってTwitterにアップしています。周りの友達も家族もこういった趣味があることを知っており、理解してくれています。写真集などを即売会で販売する、といったことはしていませんが、『こんな服を着てほしい!』といったリクエストをいただいた際には、プロフィールに公開しているAmazonの“ほしいものリスト”に商品を追加して、リクエストした人に衣装を購入いただき、個別に写真を送付する感じです。
いずれは『Fantia』のようなサービスなどを利用して、有料で写真や動画を販売することも検討しています」
きっかけは高校の文化祭
そもそも、なぜ“可愛い服”を着るようになったのだろうか。
「高校の文化祭で男女の制服を交換する流れになって、女子の制服を着た際、周りの友達から『かわいい』『似合う』と言われたころがきっかけです。その時の体験がとても嬉しかったので、プライベートでもたまにレディースの服を着るようになりました。レディースの服はメンズの服より圧倒的に種類が豊富なので、選ぶ時の楽しさ、鏡に映った普段とは違った自分の姿を見た時の高揚感などの魅力があります。
また、女装を趣味になる前には考えもしませんでしたが、より綺麗になりたいと強く思うようになりました。そのため、スキンケアやムダ毛の処理など普段から美容に気を配れるようになったことも、女装して良かった点だと思います」