元AKB田野優花、“器用貧乏”という悩み「グループで尖っていた時期も」
2011年にAKB48第12期研究生オーディションに合格し、2018年の卒業までAKB48のメンバーとして活躍。その後は俳優として多くの舞台や映像作品に出演している田野優花さん(25)。現在は、全国順次公開中の映画『近江商人、走る!』に出演しています。
江戸時代を舞台に、米問屋の丁稚の銀次(上村侑)が商才を生かして困難に立ち向かっていく物語で、田野さんは、お茶屋の看板娘・お仙を演じています。
そして本編には、お茶屋に人を呼び込むためにと銀次が考えた“お仙アイドル化計画”を実行し、現代のアイドルさながらの完璧なライブシーンを魅せる場面も登場。ミニ丈の和装で歌と踊りを披露しています。グループ時代も「あんなアイドルアイドルらしくしていなかった」という田野さんに、話を聞きました。さらに“器用貧乏”だという悩みの告白も。
お仙のライブシーンは振り切った
――ぴったりの役柄でした。お仙ちゃんは、可愛らしくて、でも人に媚びず、多くの人が好きになるキャラクターだと思います。あて書きですか?
田野優花(以下、田野):ありがとうございます。あて書きとは聞いていませんが、踊れる子を探していたようです。お仙は自分の仕事にプライドを持っていて、強い意思をもった子です。可愛らしいと言ってくださって、すごく嬉しいです。
お仙のライブシーンは脚本の段階から「アイドル感を出すぞ!」という内容ではあったんですが、グループにいたときも、私はあんな風にアイドル、アイドルしていなかったので、かなり振り切ってやりました。
器用貧乏が悩みの負けず嫌い
――ライブシーンの衣装もとても素敵でした。
田野:グループにいたときにずっと作ってくださっていた方が用意してくださって、足も出して頑張りました。予告編に映っているウインクは三野(龍一)監督からの要望ですが、グループ時代にもやっていません。
普段はお茶屋の娘のお仙ちゃんが、アイドル風のしぐさにあまりに慣れているのもどうかと思いましたけど、でもあそこはやっちゃえと(笑)。私が8年ぐらいやってきたことを、お仙ちゃんはゼロからライブに向けて修行したわけで、努力家の才能が開花したんでしょうね(笑)。
――お仙ちゃんはライブに向けて頑張りましたが、田野さん自身が、苦労しているものはありますか?
田野:私、器用貧乏なんです。ある程度はなんでもできるので、羨ましいという人もいますが、私には悩みで。昔、部活動でバレーボールをやっていたときも、割とできたとしても、誰よりも得意というわけじゃないし、ダンスや歌もそれだけで上にいけるわけじゃない。それなりには一通りできるんですが、極められないんです。