パチンコや麻雀が楽しめる「介護施設」。当初は“反対意見”も実現に至ったワケ
ギャンブル依存について批判意見も
また、ここでの経験がきっかけで、ギャンブルにのめり込む懸念もよぎったが、「これまでに5000人近い利用者と契約しましたが、ギャンブル依存症になった人はいません」と回答。
「『(利用者が)ギャンブルに興味を持ったらどうするんだ?』という意見も寄せられ、さらにはメディアから『ギャンブル依存症についてどう思うか?』と聞かれることもありました。ただ、ラスベガスではギャンブル依存症になった人がいないため、何とも言えないのが現状です」
ただ、現在はギャンブル依存症に関する意見も減ったようで、森氏は「現在も批判のあった事に対して真摯に向き合っており、財源が税金だからこそ結果を出し、ご利用者に満足していただける様に努めています。これからもその姿勢を崩さずに周囲の理解を得られるようにしたいです」と語る。
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老後の“選択肢を増やす”という意識はとても大切なように思えた。趣味趣向は十人十色であり、ラスベガスとはまた違った個性的な福祉サービスが増えていけば、老後が楽しみになりそうだ。
<取材・文/望月悠木>