低評価を付けられるウーバー配達員の悩み「へりくだったらチップが増えた」
面倒なとばっちりを受けることも
さらに配達員がツラいのは、お客さんと店の両方から八つ当たりされる点にあるという。
「店に注文が入ると、ウーバーイーツは店の近くにいる配達員を探し向かわせます。しかし、その店へ行く行かないは配達員がシステムで選択できます。要は、配達員は店を選べるのです。店のスタッフの態度が不快だったり、到着してから受け取るまでに10分以上待たされたりといった不快な経験をすると、必然的に次から配達員はその店を避けるようになります」
敬遠されている店には配達員がなかなか来てくれません。でも、注文を受け料理は、すでにでき上がっているので、店の人はイライラしながら待っているわけです。店側は配達員がすぐ来ない理由がわからないので、ウーバーイーツのシステム全体に対して不満を持ちます。そこにやって来た事情を知らない配達員に対して、店の人は鬱憤を晴らすように悪い評価を付けることがあります……」
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店にも客にも言い返せない立場である配達員は、ただうつむき黙るしかない。配達員側を生贄にするのではなく、例えばアプリ内で配達に遅れた理由等をフォローしてくれる仕組みがあれば、円滑に回りそうな気もするが、難しいものなのか。いち配達員の悩みは尽きない。
<取材・文/逆撫太郎>