ライブ配信で月収100万円も。“歌う焼酎社長”が経営と二足の草鞋を履くワケ
社長の“むちゃぶり”が飛躍のきっかけに
自由気ままに生きてきた四元さんだが、転機になったのは父親に「一度くらいは就職したほうがいい」と言われ、知人の会社を紹介してもらったことだった。
「父親のつてで、芸能人やキャラクターなどのライセンス管理・企画をする版権管理会社で働くようになったんですが、入社した途端に社員が次々と辞めてしまい、私と社長だけが残ったんです。なので、社長の付き人として、社会人のいろはをゼロから学んでいきました。最初は何もわからなかったんですが、パワーポイントやエクセルのスキル、ビジネスマナーや対人コミュニケーションなど徹底的に叩き込まれました」
社長からは「3年以内で起業するくらいの勢いで働け」と言われていたこともあり、ときには“むちゃぶり”の仕事もこなさなければならなかったそうだ。しかし、それが今の四元さんにとっての原体験になっている。
「あるとき、グラビアアイドルのファンクラブ運営を任されたんですけど、自分一人で全てやらなければならず、相当苦労しましたね。ファンクラブの企画はもちろん、イベントの際は受付からMCまで私が全部やっていました。その経験があったからこそ、個人としてMCの仕事ももらえるようになり、さらには今でも継続しているテレビ通販の番組MCにも、オーディションで合格することができたんです」
転機となった「芋焼酎」との出合い
6年ほど版権管理の会社で働き、次の転職先に移った四元さんだったが、そこでの職場でそりが合わず、「会社で働くよりも自分で独立しよう」と考えるように。その流れで出会ったのが、鹿児島の芋焼酎「麹屋物語」だった。
「父親の縁で、今の焼酎の元となる商品と出会い、一口飲んでみたところ、こんなに美味しいお酒は初めてで感動したんですよ。自分が独立するタイミングで、ぜひ芋焼酎の販売に携わりたいと思いました」
17LIVEでのライブ配信活動は2019年から始めた四元さん。最初のうちは雑談メインの配信を行っていたそうだが、徐々に自分の特技を活かした音楽配信へシフト。リスナーに歌を届ける“歌ライバー”を目指し、機材を揃えて本格的なライブ配信を実施するようになった。