元サッカー選手が25歳で選んだ“第2の人生”。「強豪国チーム」所属でどん底の経験も
白熱した試合が繰り広げられ、激戦が続いたFIFAワールドカップカタール2022。大会の序盤から番狂わせ(ジャイアントキリング)が起きるなど、ゲームの動向に目が離せない状況が際立っていた。
日本は惜しくもベスト16で敗退となったが、日本代表の選手が見せる勇姿に心を打たれた人も多いのではないだろうか。そんななか、ワールドカップを夢見て海外プロサッカーリーグへ挑戦し、現在は起業家を目指して日々働いているのが株式会社カメレオン カウンセラーセールスの古屋俊樹さん(26歳)。
海外プロサッカーリーグに挑戦した理由や、アスリートのセカンドキャリアとしてコーチングの仕事を選んだ経緯を本人に聞いた。
大学は関東代表のゴールキーパーも
古屋さんは小学校2年からサッカーをはじめ、将来のワールドカップ出場を目指しながらサッカーに打ち込んでいた。ポジションはゴールキーパーで、高校時代は全国大会に出場。
大学時代は関東代表のゴールキーパーとして選出され、4年生時にはキャプテンに任命されるなど将来有望視されるサッカー選手だった。ただ、身長が低いことが欠点で普通にやったら勝てない。そう古屋さんは感じていたそうだ。
「まずは海外のトップリーグに挑戦し、そこで実力を身につけてから、日本のJリーグ入りを目指す形でもいいと思い、大学卒業後に海外へ出ることを決意したんです」
卒業式に出席せずにクロアチアへ
サッカー強豪国がひしめく欧州では、5部や6部のリーグから所属し、そこから這い上がっていく必要がある。一方、東欧においては3部リーグからスタートできる国が多いという。
古屋さんが大学卒業後に所属することになったのが、くしくもワールドカップで日本と死闘を繰り広げたクロアチアの3部リーグだった。
「大学在学中に『クロアチアの3部リーグに属するクラブチームのトライアウトがあるので受けない?』と海外サッカーにパイプのある方から言われたんです。卒業は決まっていましたが、チャレンジしてみようと思い、トライアウトに参加したところ、晴れて合格となったので、大学の卒業式は出ずにクロアチアへ行きました」