「おまえには似合わないよ」同僚男子のおせっかいな恋愛指南がピタリと止んだ瞬間
タクシーの中で思い切ってみた
そんなある日、義人さんは出張イベントでS美さんに帯同することになりました。事前準備のおかげでイベントは大成功し、S美さんもとても喜んでくれたそう。そこで、義人さんはこの機会をチャンスを逃すまいと、イベント会場からホテルまでのタクシーの中で思い切った行動に出たそうです。
「金曜日の夜空いてますか? と、単刀直入に聞いてみたんです。そしたら、最初は仕事の打ち合わせだと勘違いしたS美さんなんですが、はっきりとそうではなく食事に誘いたいと言ったんです。S美さんは少し意地悪そうな目で僕を見つめ、小さな声でオッケーしてくれたんです!」
義人さんは年上といえどもS美さんをエスコートするために、少し奮発して某ホテルの最上階レストランを予約したそう。その甲斐あってか、S美さんも素直に喜んでくれたそうで、記念すべき1回目のデートはことなきを得たそうです。
いつのまにか姿を消した同僚
週明けいつものように出社した義人さん。席につくや否やB男からLINEが入りました。ここ数日やりとりがなかったので、何かを察知したのか2人の進展具合を探るような内容だったそうです。
「あーまたかって思いました。せっかく良い気分で週明けを迎えようとしていた最中でした。上司とはうまくいっているかという内容のメッセージが来たんです。だから正直に返信してやったんです。上手くいっていることを」
B男からはそれ以降ピタリとメッセージが来なくなりました。2人が仲良くしていることに白旗状態だったようです。実は、B男もS美さんを食事に誘ったことがあり、あっさりと断られていたそうです。たぶん、その時の屈辱が今回のような偏った行動に転じてしまったとのことです。
「S美さんとはどんどん急接近できて、今度の連休にはなんと1泊旅行まですることになりました! 対照的に、B男はあれ以降会社に姿を見せず風の噂によると退社したそうです。でも変なやつですよね」
<TEXT/ベルクちゃん>