『ザ・ノンフィクション』で話題の“歌う人力車夫”に、やりがいと将来の展望を聞いた
ディズニーソングのリクエストが多い
――数多くの車夫がいる中で、マエダさんだからできることはなんですか?
マエダ:プロとして歌をプレゼントするのは、僕にしかできないことです。
――どんな曲をよく歌うんですか?
マエダ:ディズニーソングのリクエストが多くて、『アラジン』の「A Whole New World」は歌うことが多いですね。お子様の場合は『アナと雪の女王』が喜んでいただけます。
――人力車でいろんな場所を巡る時に、ロケーションによって、いろいろな歌を聴けるのも楽しそうですね。
マエダ:湘南のビーチが見える場所でサザンオールスターズの『真夏の果実』を歌ったりもしますよ。
30分のお客さんが3時間に延長
――他に、自分にしかない強みはありますか?
マエダ:車夫になる前から、写真にはかなりこだわりを持っています。お客さんの写真を撮ると「こんなにいい写真を撮れるの!?」って喜んでいただくこともよくあります。
――専用の一眼レフなどがあるんですか?
マエダ:いえ、僕のiPhoneで撮って、送ってあげています。鎌倉に「報国寺」というお寺があるんですが、太い竹が2000本も生えた竹林があります。ここで写真を撮って差し上げると、本当に喜んでいただけますね。
――特別な機材ではないのに、そこまで差が出るのはやはり腕がすごいんですね。
マエダ:先日も、もともと30分の予定だったお客様が、写真を撮ったら3時間まで延長してくれたんですよ。鎌倉はお寺もたくさんある上に、ビーチが綺麗な由比ヶ浜や、ヤシの木が生えていて南国っぽい景色のある逗子マリーナもあって、いろんな景色が楽しめます。だからこそいい写真を撮ると、喜んでいただけます。