『ザ・ノンフィクション』で話題の“歌う人力車夫”に、やりがいと将来の展望を聞いた
「悩んでるんだったらもう辞めな」
――試験内容は、どんなものなのですか?
マエダ:社長を仮想のお客さんとして乗せるんです。その際、社長は毎回違うキャラのお客さんを演じます。うまく対応できれば合格という試験です。
――まさに「体で覚える」ということですね。
マエダ:結局、十数回落ちて会社に相談したら「悩んでるんだったらもう辞めな」と言われて、1度は辞めてしまいました……。
『ザ・ノンフィクション』がきっかけで
――それでも今、車夫ができているのにはどんな経緯があるんですか?
マエダ:7月の『ザ・ノンフィクション』で取り上げていただいた浅草で苦戦していた姿を、軽井沢の「てやんでい屋」という人力車の会社の社長が観てくださっていて、「一緒にに仕事をしたい」と言ってくださいました。
――直接連絡が来たんですか?
マエダ:いえ、社長がわざわざフジテレビに問い合わせてくださったようです。
――情熱のある方なんですね!
マエダ:そうなんです。誰よりも情に熱くて曲がった事が大嫌い。人を最高に笑顔にできるカッコいい師匠です。普段は小学生みたいな人ですけどね(笑)。軽井沢で見学させてもらって、もう1度、人力車をやりたいという思いが溢れ出てきて、働かせてもらうことになりました。