転職した「10年後に後悔する職場」の特徴。汎用性あるスキルが身に付かないのは
人生100年時代のキャリアの考え方
越境体験は、職場を動かずともできます。枠を超える意識があるかないか。そこから、アップデートしていきましょう。
今、人生100年時代と言われています。定年退職を迎えたとしても、私たちのキャリアは続いていきます。だからといって、今いる職場がそのまま再雇用してくれるとは限りません。
60歳を超えても会社から買い叩かれることなく、「ぜひ、私の会社で働いてほしい」と声のかかる人材になっておかなくてはなりません。そのためには、今の職場でも、ほかの職場でも戦力になる高い汎用性が必要です。
職場でも戦力になる高い汎用性を身につけよう
このような力のことを「エンプロイアビリティ」と言います。人事領域のキーワードのひとつで、「働き手として雇用され得る能力」「継続して雇用されるための能力」を指します。越境体験によって汎用性を高めることは、すなわちエンプロイアビリティの向上にも繫がります。
「定年退職後は退職金で老後も安泰」とのモデルが崩壊しつつある今、私たちのキャリアには、もっと先があります。だからこそ、職場の枠を越える経験を積んでおくにこしたことはありません。
越境は自分自身のキャリアを自律させるだけでなく、人生100年時代のキャリア戦略としても今後ベースになっていく。私はそう確信しています。
<TEXT/沢渡あまね(ワークスタイル&組織開発専門家)>